さらなる洗練された空間へ!中之島歩行者空間整備 中央公会堂前道路整備 22年9月の様子

中之島歩行者空間整備は大阪市北区中之島の中央公会堂東側において、2023年3月末工事完了を目指し、現在一部時間帯の車の侵入を禁止し実施されています。これにより2019年より始まった中之島歩行者空間整備は来年の春に、ついに最終形として完結することとなります。
計画地

中之島は大阪市内を流れる北の堂島川と南の土佐堀川に挟まれた東西約3キロの島です。

計画地は2021年に歩行者空間として先行整備された東洋陶磁美術館前付近と中央公会堂の間にある、北側一方通行の車道を中心とした敷地約2,800㎡の範囲となります。
計画概要

工期は2023年3月31日までとされ、一部時間帯には車の進入ができなくなっています。

上記の整備後の完成図によると①現在北行き一方通行2車線道路の幅員を狭め1車線とする②植栽帯を減らし、歩行者通行空間によりゆとりをもたらす③現在は統一感のない中央公会堂敷地とその東に隣接する歩道および植栽帯を一体的な空間とする。主にこの3点になるかと思われます。
以前の様子


今回の整備着手前の様子です。中央公会堂前には街路樹や植栽帯が点在しています。

そして前述の統一感のない中央公会堂敷地とその東に隣接する歩道および植栽帯の様子です。舗装はアスファルトであったり、インターロッキングであったり、また段差もところどころに点在して、中央公会堂の雰囲気を引き下げる存在となっていました。
現地の様子(2022年9月)



街路樹や植栽帯のあった箇所には土が剥き出しの状態になっています。現在は無機質な中央公会堂と車道に挟まれた空間ですが、面積としては相当広く感じます。今でも多くの方が記念撮影されているだけに、中央公会堂そのものが持つ品格に相応しい足元であり、かつ華美にならない空間が求められます。


そして車道ですがこの整備により幅員は狭くなるのは明確ですが、どのように供用されるのかよくわかりません。車道としての形体は残すものの、時間帯により通行不可などのある程度の制約を設けたり、舗装もアスファルトでなく周囲に溶け込んだものとなる可能性もあります。
整備済歩行者空間の様子(2022年9月)


整備済みの歩行者空間の誕生により、地域の回遊性向上、また都市の魅力向上など、中之島東部という文化・集客エリアの地位も飛躍的に向上しました。数年前は車道により、完全に南北に分断された通りすぎるだけの空間が、今では人が思い思いの方向に行き交い、昼夜を問わず人が集い語らう姿を見ることができます。

最後は中央公会堂の中からの様子です。まっすぐ東へ伸びる整備済みの空間が大変印象的です。またその空間に隣接し、向かって左に見える東洋陶磁美術館でも2023年秋までにエントランス増築工事として新たな空間が誕生予定です。
ついに完結することになる中之島の歩行者空間整備ですが、まだ完成形がイメージできません。東洋陶磁美術館前とあわせて、文化施設の集積する中之島東部エリアをさらなる高みまで押し上げる内容が期待されます。
児童図書館建設に伴う歩道整備は終わったのかと思ったらまだ続きがあったのですね。
歩行空間が広がるのはいいことです。
私は市役所をどこかへ移動させ、御堂筋から東の中之島は文化施設だけの広大な公園になって欲しいです。中央図書館の石造りの名建築が御堂筋から見通せ、日銀旧館と向かい合わせになることで、大阪の街並み一変します。
周りが超高層ビルばかりになるので、中之島の価値を生かしてほしいです。
コメントありがとうございます。
私も整備は完了したものと勘違いしてました。
大阪市役所が無くなるとかなり見通しが良くなります。
たしかに御堂筋のフルモール化よりも有効かもしれませんね。
向かいの大阪高裁の場所にあった控訴院、旧市役所が取り壊されたのは残念ですが、かつては公会堂に中之島図書館に日銀支店も含めて、すべて壊される話もあったと思うと、残ってくれて良かったと本当に思いますね。
コメントありがとうございます。
古くなった建物を残す残さないは本当に難しいですね。
ここ数年でも多くのビルが建て替えなどにより失われましたが、それが正しかったのか否かはなんとも言えません。