2023年春公開!地下に眠る大坂城 豊臣石垣公開施設工事! 22年6月の様子

大阪市では豊臣秀吉が築いた初代大坂城の石垣を掘り起こし、激動の時代を物語る豊臣石垣の公開事業に取り組んでいます。その中で現在の大阪城天守閣の南東の詰ノ丸石垣を露出公開展示する施設を建設中です。
計画地

計画地は大阪城天守閣の南東に位置しています。大手門や青屋門から徒歩で約15分ほどでしょうか。重要文化財「金蔵」の隣接地となります。
計画概要

豊臣政権時代の大坂城は徳川にボコボコにされ、地中に埋まった状態となっています。

本計画はそのボコられた際に地中深く埋められ石垣を常設展示しようというものです。

公開施設内部は地下階に本物の石垣を見ることのできる石垣展示ホールを整備し、豊臣石垣を解説する地上階のガイダンスルームの二層からなります。

当初2022年春の開館予定でしたが、将来にわたりより良い状態で石垣を保存するための対策や現場の安全対策の追加が必要となったため、工期が1年延長され2023年春の開館予定となりました。
現地の様子(2022年2月)


約4ヶ月振りに記事にしてみたのですが、ほとんど変化ありません。写真も前回のもの使い回してもバレないレベルですね。
敷地内の西側で地面を掘削して地中に鉄骨が組まれていのが見えます。こちらが実際の豊臣石垣を拝見できる展示ホールとなるようですが、現場では人の出入りも少なく、のんびりとした時間が流れています。

掘削した穴の手前、敷地の東側にガイダンスルームが整備される予定ですが、まだ何も手付かずの状態です。


手前に写っている蔵のようなものが重要文化財の金蔵です。江戸時代に幕府の金庫として使われたようです。



現地に掲げられている労災保険関係成立票による期間は2023年3月31日となっています。
周囲の様子(2022年6月)


計画地の周囲には大阪城天守閣やミライザ大阪城といった商業施設があります。2017年に開業したミライザ大阪城がどちらかというと、いかにもというお土産物屋や飲食店舗などで構成された軟派な施設なだけに、今回の豊臣石垣公開施設はそのまま大阪の歴史でもありますので、それを後世に伝えるという意味で、観光客だけでなく地元大阪人にとってもたいへん意義のある硬派な施設の誕生となります。
大阪城は空襲で焼失した櫓や門の復元と、旧砲兵工廠の化学分析場の有効活用をしてほしいですね。
コメントありがとうございます。
空襲の名残なども後世にしっかりと伝えたいですね。