ついにこの秋に工事着工!心斎橋の地上28階・高さ132mの複合ビル再開発!(仮称)心斎橋プロジェクト 22年5月の様子

ヒューリックなどが大阪市中央区南船場の心斎橋プラザビルなど4棟を、(仮称)心斎橋プロジェクトとしてホテルや商業からなる複合ビルへ建替える一体開発計画において、このほどついにそのイメージパースとともに計画内容があらためて発表されました。
計画地

計画地は南北道路の御堂筋と東西道路の長堀通りが交差する新橋交差点の北東に位置する、まさに心斎橋の心臓ともいえる立地です。地下には大阪メトロ御堂筋線及び長堀鶴見緑地線の「心斎橋駅」。またクリスタ長堀という地下街が東西に走っています。

一体開発されるビルは①心斎橋プラザビル新館②心斎橋プラザビル本館③心斎橋プラザビル東館④心斎橋フジビルの4棟となります。
計画概要
この計画は2024年竣工、地上31階、地下3階、延床面積約54,000㎡の商業とホテルからなる複合施設開発計画と、事業主であるヒューリックの2018年決算説明資料に記載されたのが最初だったと思われます。

★事業主/ヒューリック株式会社、株式会社竹中工務店、JR西日本不動産開発株式会社、株式会社パルコ
★所在地/大阪市中央区南船場三丁目8番4他
★敷地面積/約3,289㎡
★延床面積/約46,284㎡
★階数・高さ/地上28階 地下2階・約132m
★主要用途/商業、オフィス、ホテル
★入居ホテル/ザ・ゲートホテル(約220室)
★工事着工予定/2022年秋
★工事完了予定/2026年春
完成イメージ図

立体的に組み合わさった低層部には心斎橋にふさわしい高級ブランド店やクリニック、飲食店が入居します。カーテンウォールの中層階(8〜14階)はオフィスとなり、高層階にはヒューリックが運営する1室の価格3万円台の「ザ・ゲートホテル」が約220室にて開業します。またホテル最上部には屋上テラスを利用したルーフトップバーを設置するようです。それにしてもパースを見ると上に行くほど膨らんでいるようにも見えます。床面積が増えるのでしょうか?最上階のルーフも幾分傾きを設けるようです。

夜になると一段と存在感が際立っています。足下を照らす低層部と、心斎橋の天空に輝く頭頂部により、心斎橋が別世界になったようです。

また低層部と中層部との間には、御堂筋を望むことのできる屋外テラスが設けられます。
現地の様子(2022年5月)


御堂筋を挟んでの様子です。個人的にはこのあたりをよく歩き回っているのですが、建物解体が進むのを見るたびに、なかなか続報がなくヤキモキしていました。しかしながら今回の発表により同じ風景でもまた違って見えてくるので不思議なものです。



計画地南西の新橋交差点からの様子です。御堂筋の北には地上27階・高さ約117mのWホテル大阪が存在感を放ちます。本計画はこのWホテル大阪よりも15mほど高くなります。



解体着手が一番早かった、敷地の北東に位置する心斎橋フジビルは以前にもう姿を消し、その他の心斎橋プラザビル本館、新館、東館の3棟については今秋までの工期のようですが、ほぼほぼ建物は解体を終えているようです

最後は御堂筋と計画地を絡めた様子です。当初計画では延床面積約54,000㎡の地上31階ということで、あわよくば150mクラスの高層ビルになるのではと淡い希望を抱いたのですが、残念ながらそれは叶うことありませんでした。それでも大江橋あたりから続く御堂筋の再開発の波が、やっと心斎橋まで辿り着いたことの安堵感と、知名度の割に地盤沈下著しい心斎橋の活性化という希望が見えてきたことに対する期待感で胸がいっぱいです。
心斎橋地区の活性化のためには長堀川を復活し、そこに新しい心斎橋を架けるのが一番だと思います。川はグランフロントの西側のような細くて浅い川でもいいです。中央分離帯を人工の川にして、地下街から魚が泳ぐのをガラス越しに見見るのもいいでしょう。とにかく、地名だけの心斎橋を現実の物にしてほしいです。戎橋を中心にした道頓堀のような賑いになるでしょう。
コメントありがとうございます。
そもそも心斎橋は大阪メトロしか走ってないので、広域より人を呼び込める他のターミナルと比較すると不利ですから、既存の枠にとらわれない斬新な発想で人を呼び込み小田井尾ですね。