2022年内に計画概要の発表が待たれる大阪市内の再開発案件5選!勝手に選びました!
新年あけましておめでとうございます。昨年は稚拙な本ブログにお付き合いいただきありがとうございました。本年はさらに多くの方に喜んでいただけるよう、改善に取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
さてさて新年いっぱつ目ということで、大阪市内において今年2022年に再開発の概要などの発表がされるのではないかと予想される案件を、自身の願望、期待値が高いものから5件抽出いたしましたので、ざっくりご紹介いたします。
①もと京橋イオン跡

大阪市都島区片町にあったイオン京橋店は2019年に閉店し、その後立体駐車場棟も含めて建物解体工事に着手されました。2021年9月には建物解体を終え、現在は更地となっています。その跡地についてはオフィス併設の商業施設となるのではないかと噂されていますが、未だ公式の発表はありません。ただいずれにしても何らかの大型再開発がされることは間違いありません。

計画地はJR京橋駅の西側に位置し、南側には東西線が走っています。京橋駅はJR環状線及び学研都市線・東西線、京阪線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線が乗り入れる、一日の乗降客数50万人を超える市内有数のターミナル機能を備えた駅です。

計画地の敷地面積は約1.5haにも達します。大阪市内の主要駅の隣地にこれほどの面積の開発余地のある土地は、今後も望めないことでしょう。それだけに期待値は相当高くなっています。解体もすでに終えていますので、計画概要についての発表は待ったなしの状態です。個人的には商業、オフィス、ホテル等の複合施設として、高さ180m以上の京橋・OBPエリア最高峰の高層ビル計画となってもらいたいと期待しています。
②もと梅田OSホテル跡&大阪日興ビル

大阪市北区曾根崎にある梅田OSホテルと隣接している大阪日興ビルは、かねてより一体化して再開発するとされてきました。そして2021年12月末をもって梅田OSホテルは営業を終了いたしました。

両ビルはJR「大阪駅」から南東に位置し、徒歩ですと地上、地下どちらからでもアクセスは可能です。また最寄駅として大阪メトロ谷町線の「東梅田駅」の真上に位置しています。

現在は梅田OSホテルの営業が終了したばかりなので、当然2棟のビルとも残っています。年内には解体に着手され、2023年以降に終えるのではないでしょうか。オフィスやホテル、商業とも供給過多の梅田エリアなので、跡地には文化施設を中心とした複合ビルになってもらいたいと思っています。
③もと古河大阪ビル跡

大阪市北区堂島浜にある古河大阪ビル本館及び西館は2019年12月に営業を終え、テナント退去の後に閉鎖されました。

場所は大阪駅や各社の梅田駅から10分から15分ほど南へ下った、四つ橋筋の西側に位置しています。梅田の北東にある茶屋町付近からでも地下街でこのあたりまで繋がっています。

現在は解体工事が2022年3月末までの工期で実施されています。敷地面積は5,000㎡を超えていますが、三井不動産レジデンシャルが敷地の六割超を取得していますので、近隣のONE DOJIMA PROJECT同様のホテルとマンションの複合ビルとなるのでしょうか。周囲に高さ190〜200mのビルが建ち並ぶエリアですので、本計画も180m前後の高さを期待しています。
④大阪心斎橋8953ビル(もと東急ハンズ心斎橋店跡)

大阪市中央区南船場にあった東急ハンズ心斎橋店は2020年9月に閉店し、同地から約300m南のPARCO心斎橋店に同年11月に移転開業しました。ビルそのものは2019年に日本リテールファンド投資法人がケネディクスに149億円で売却しています。

場所は南に片側3車線の長堀通りという交通量の多い東西道路が走っています。大阪メトロ御堂筋線及び長堀鶴見緑地線「心斎橋駅」からも徒歩数分という便利な立地です。

心斎橋の一等地である立地に1,900㎡という恵まれた敷地面積を誇ります。ビルそのものは1999年竣工と建替えには早いかもしれませんが、あまり使い勝手の良くない汎用性に乏しい作りとなっているので、心斎橋には少ないアップスケールホテルとして建替えられないかと勝手に願っています。
⑤もと心斎橋プラザビル等跡(心斎橋プロジェクト)

ヒューリックは大阪市中央区南船場の心斎橋プラザビルなど4棟を一体開発するとしています。本計画は(仮称)心斎橋プロジェクトとして事業主であるヒューリックの2018年決算説明資料に、2024年竣工、地上31階、地下3階、延床面積約54,000㎡の商業とホテルからなる複合施設開発計画であると記載されていました。

計画地は御堂筋と長堀橋通りが交わる新橋交差点の北東に位置し、以前の心斎橋プラザビルは地下街と直結していました。

他の案件と異なり、本件は事業主により概要が公にされてはいます。しかしながら発表された規模からすると2024年竣工は不可能かと思われ、計画そのものが2018年の決算説明資料の内容そのままなのかも不透明です。もちろん工期は延びたものの内容は以前のものを踏襲されることを期待しているので、建物解体が終了する2022年9月頃には心斎橋のランドマークとなる150m級の複合高層ビル計画として発表されることを夢見ています。
以上がタイミング的には遅くとも年内に、概要が発表されるのではないかと、個人的に期待している5件です。その中でも特に京橋イオン跡は敷地の広さや京橋というエリアの持つ立ち位置により、大阪の勢力図そのものを変える可能性を秘めている大注目案件です。さらに周辺にその開発の波が伝播していく余地のある遊休地も抱えているだけに、是非とも視認性の高いシンボリックな開発となるよう願っています。
2021年は新たな再開発案件の発表が少なかっただけに新規案件、既存案件の次のステージへの飛躍を心待ちにしています。
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