パブリックコメント実施!2025年に難波駅前が洗練された空間へ!なんば駅周辺道路空間の再編!
大阪市は5月31日、南海の「難波駅」の北側に新たな広場を整備し、常設の歩行者空間とすることを発表しました。あわせて市民から意見を募るパブリックコメントも6月30日まで実施し、計画を正式決定の後、今年度中に着工、夢洲で開催される大阪・関西万博までに間に合わせる計画です。
※今回の写真はすべて昨年実施した社会実験時のものです。
計画概要
駅前広場が整備されるのは難波高島屋となんばマルイに挟まれた駅前の空間です。
現在ある駅前のバス、タクシー乗場を移設し、約3,000㎡ほどの歩行者専用空間となる駅前広場が誕生します。車中心の空間から人中心の空間へと再編され、国の内外から観光に訪れる難波の中心に、上質で居心地のよい空間が創出されることとなります。
なんば駅前広場は24時間車両通行不可となる完全な歩行者専用空間となりますが、そこから繋がっているなんさん通り(南北)については、北側を1〜9時まで貨物車両通行可能とし、南側については24時間貨物車両通行可とするようなので、いずれにしてもこの区間に一般車両の乗り入れは不可となります。
またなんさん通り(東西)については今回の空間再編による荷捌き活動の負荷の影響軽減のため、車道の一方通行化などによる歩道拡幅や無電柱化などの歩行環境の改善を検討します。
現地の様子(2021年11月社会実験時)
大阪市は2021年11〜12月に「難波駅」周辺において「道路空間再編(歩行者空間拡大)歩行者空間の利活用」の社会実験を実施しました。
その際に実際歩いてみた感想としては思っているほど広くない!というものでした。ただ実験時はタクシーなどの車両がないだけの状態でしたので、整備にあたって既存の植栽の撤去や広場を挟む南北の歩道との一体化が図られることにより印象はまた違ったものとなるでしょう。
なんさん通りの眺めです。こちらも時間制限があるとはいえ一部歩行者空間となりますので、先の駅前広場と繋がり、より広く開放感を感じる空間になると思われます。
将来イメージとの比較
整備後は既存の車道や歩道と一体的な空間となりますので、5,000㎡超の駅前空間となります。そこからさらに南東へなんさん通りの一部が歩行者空間となりますので、合計すると約8,000㎡を超えるのではないでしょうか。
大阪といえば梅田周辺にはうめきた広場などの開放的な空間を備えていますが、難波となるとなかなかそのような空間がありません。しかしながら今までの難波エリアにはないスッキリとした開放感のある空間の誕生は、難波そのもののイメージを変え、多面的でメリハリの利いた街への第一歩となるのではないでしょうか。
そして難波の物理的な中心部である駅前に心理的な核となる広場の誕生によって一番変化するのは、難波はごちゃごちゃしていると当たり前のように認識している地元大阪人の心ではないかと密かに思っています。
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