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25年2月に開業予定!大阪市の負の遺産が次世代文化ミュージアムへ!なにわの海の時空館跡 24年6月の様子

東からの様子

大阪市は負の遺産ともされる「なにわの海の時空館」の3回目の事業者公募を実施し、2023年11月24日シンフォニックスリール(本社:大阪市)を事業予定者に選定しました。これによりながらく放置にされていた海に浮かぶ半円球体は次世代文化ミュージアムとして生まれ変わることとなります。




計画地

位置図

大阪メトロ中央線「コスモスクエア駅」よりシーサイドコスモと呼ばれる海沿いの遊歩道を歩くと10分足らずで、現地に到達できます。

「コスモスクエア駅」からの様子
シーサイドコスモスクエアの様子
シーサイドコスモの様子

このあたりは釣りをする人やジョギングする人、そして春から夏にかけては半裸で体を焼く人くらいしか訪れません。

計画概要

配置図

本件は「なにわの時空館」の建物だけでなく周辺の敷地も利活用事業の範囲となっています。「なにわの海の時空館」は「Premium Jewelry Dome Osaka 」として次世代文化ミュージアムとして生まれ変わり、東側の敷地を「エントランスパーク」として総合的なアンチエイジングサービスを提供する施設として活用することになります。

Premium Jewelry Dome Osaka館内イメージ

既存建物内にある菱垣廻船「浪華丸」を活用した体験型文化ミュージアムを創出します。MRデバイス等を用いた最先端技術によるファッション・芸術文化の魅力発信、またナイトタイムエコノミーの創出を目指し、日本の文化と最先端が融合した新しい空間を演出します。

東からのイメージ

日本最先端のアンチエイジングやメディカルコンシェルジュセンターを設置。既存のクリニックや宿泊施設と連携した総合的なアンチエイジングサービスを展開します。

現地の様子(24年6月)

東からの様子

大阪港湾エリアの新しいユニークべニュー創出による、大阪観光資源強化からの地域経済の活性化を狙うとされ、公表されている工程によると2025年2月にPremium Jewelry Dome Osakaを開業し、その後段階的に事業開始を予定しています。

北東からの様子

総工費176億もかけたものの、皆さんの予想通りあっさり閉館し、大阪市の代表的な負の遺産となってしまいました。今回の新たな展開にやれやれよかったよかったと安堵していましたが、開業予定まで8ヶ月となったにもかかわらず、現施設はまったく手をつけられていません。

東からの様子

開業予定とともにラグジュアリーサービス(ドーム内のサービス・コンテンツ)概要を2024年3月に、メディカルツーリズムサービス(ドーム周辺)概要を2024年6月にそれぞれ順次情報公開するとされていましたが、こちらも公表されていません。大丈夫なの?

南西からの様子

閉館から約10年となりますので、近くで見るとやはりくたびれた感が拭えなくなっています。やっと新たに生まれ変わる機会を得た今回のプロジェクトですが、水面下では本当に粛々と進められているのでしょうか?

南西からの様子
東からの様子
南からの様子

アンチエイジングやメディカルコンシェルジュセンターか設置される予定のもと「なにわの海の時空館」エントランス施設の様子です。海に浮かぶドームへは、こちらのエントランス建物から海底トンネルによりアプローチする構造になっています。

エントランス内部の様子
エントランス内部の様子
エントランス内部の様子

外観とは異なりガラス越しに見た館内は思いのほか、いい状態に見えました。といっても実際は劣化しているかと思いますし、次世代文化ミュージアムとなると、思い切った前衛的なものとする攻めた姿勢を感じさせてもらいたいところです。

北東からの様子
東からの様子

エントランスパークとして整備されるエリアの様子です。園路に囲まれた緑地は雑草が好き勝手に繁茂しています

東からの様子
東からの様子

アンチエイジングやメディカルコンシェルジュセンターとして、イメージパースにあるようなスロープ状のアプローチは向かって右に建設され、営業開始時期は2025〜2026年を想定しています。

夢洲(万博、IR予定地)と本計画

「なにわの海の時空館」の背後、海で隔てられた先には2025年開催の大阪・関西万博の予定地である夢洲が見えています。いわゆる万博リングも確認できました。また2030年には日本初のIRも開業が予定されています。

位置図

本件との距離は直線で1キロ少々と決して遠くはありません。今まで事業者公募をしても見向きもされなかった本件が、今回やっと万博開業に間に合う形で事業予定者が決まったことはこれら万博やIRと無縁ではないでしょう。

ただ前述の通り2024年3月に予定されていたラグジュアリーサービス(ドーム内のサービス・コンテンツ)概要が未発表であったり、現地では未だ動きがないというのは本当に開業予定期日に間に合うのか?そもそも前に進んでいるのかと危惧してしまいます。早く何かしらのアナウンスがほしいところですね。

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