建築計画のお知らせ掲示!難波駅前のホテルや商業施設からなる複高層ビル開発!難波千日前地区地区計画 25年5月の様子

「難波千日前地区地区計画」は2023年10月に大阪市により地区計画決定され、2024年春より複数の既存建物の解体が進められていました。そしてここほどついに現地に建築計画のお知らせが掲示され、商業やホテル等からなる高さ約128mの複合高層ビルであることが判明しました!
計画地

計画地は南海「難波駅」の東。なんさん通沿いの「難波センタービル」などが建っているあたりとなります。まあもろ難波!難波ど真ん中!これぞ難波といった立地です。
地区計画の区域

地区計画の区域はなんさん通りを含んだ敷地面積約7,000㎡のA地区と約1,600㎡のB地区からなりますが、整備計画の区域としてはA地区のみとなります。複数の鉄道駅に接続されるなんば駅前広場及びなんさん通りの東側に隣接する立地特性にふさわしい、質の高い都市機能の集積や快適でにぎわいと界限性にあふれる都市空間の創出を図るとともに、地区周辺の魅力や回遊性の向上に寄与するまちづくりを行うとされています。
計画概要

★建築主/関電不動産開発株式会社、南海電気鉄道株式会社
★設計者/株式会社IAO竹田設計
★所在地/大阪市中央区難波千日前6番3、6番4、6番8、9番5、9番9、1512番2、1512番10、1512番11、1512番12
★主要用途/ホテル、物販店舗、飲食店、事務所
★敷地面積/3,053.35㎡
★延床面積/46,486.35㎡
★階数・高さ/地上28階 地下2階・128m
★工事着手予定/2027年3月1日
★工事完了予定/2031年3月31日
現地の様子(2025年5月)


ほぼ2ヶ月ぶりの現地となります。フラットパネルで囲われた計画地を外から見ると特に大きな変化は感じません。


敷地内を覗いてみると既存建物は一部を残していますが、随分とすっきりしました。


計画地の西を南北に走るなんさん通りは歩道化により、随分と美装化され歩きやすい空間となりました。

ただまだまだ自転車の方は注意書きを無視してそのまま走っている方も散見されます。降りて押しなはれ!

昨年産経新聞は関電不動産開発と南海電気鉄道、大阪メトロが中心となり、高級ホテルや商業施設などを備えた高さ100m超の大型複合ビルの建設を計画していると報道され、その中で上記のイメージも明らかになりました。


この歩行者空間と上記イメージに描かれたセットバックを重ね合わせると、相当贅沢な幅員となり、もはや通路ではなく滞留する空間となりそうですね。



今回発表されたイメージと現在の様子です。近年の大阪は梅田の再開発が多く、かなり差をつけられてしまった感は拭えない難波エリアですが、ひさしぶりの大型複合再開発!しかも難波のど真ん中ということで前向きな気持ちになりました。


最後はその難波広場の様子です。訪問した時間帯が平日の午前中でしたので、行き交う人も少なめでしたが、国の内外から多くの観光客が訪れる難波にこの歩行者空間はもはや欠かせない存在となりました。そこにさらに隣接する再開発プロジェクトの工程が建設の進むなにわ筋線(新難波駅)の開業時に合わせた2031年春ということで、2020年代が梅田の発展成長の時代ならば、2030年代は難波の時代となることを期待したいですね。
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