高さを増して違和感も増した!住居とホテルの複合高層ビル再開発!(仮称)大阪市北区堂島浜二丁目計画 パークタワー大阪堂島浜 25年10月の様子

(仮称)大阪市北区堂島浜二丁目計画は大阪市北区堂島浜にある古河大阪ビル本館及び西館を、分譲共同住宅(パークタワー大阪堂島浜)とホテルからなる複合ビルに建替えるプロジェクトです。
計画地

場所は大阪駅や各社の梅田駅から10分から15分ほど南へ下った、四つ橋筋の西側に位置しています。梅田の北東にある茶屋町付近からでも地下街でこのあたりまで繋がっています。

計画地の北には高さ195mの超高層ビルが建設される再開発案件ブリリアタワー堂島と、南の中之島フェスティバルタワーと中之島フェスティバルタワーウエストの高さ約200mにもなるツインタワーに挟まれていることがわかります。200mクラスの狭間で埋没することなく、160mの高さを確保できたのは高層ビル群好きからすると大変意味があり、喜ばしいことです。
計画概要

★事業主/三井不動産レジデンシャル株式会社
★設計者/清水建設株式会社
★所在地/大阪市北区堂島浜二丁目4番1外
★敷地面積/5,755.23㎡
★延べ面積/75,102.00㎡
★階数・高さ/地上40階・161.85m
★主要用途/分譲共同住宅、ホテル、飲食店舗
★工事着手予定/2023年5月下旬
★工事完了予定/2027年5月末

住宅フロアの中間にホテルを挟むという、近接地で進められているONE DOJIMA PROJECTと同じような構成となるようです。
◼️分譲マンション概要(パークタワー大阪堂島浜)
★総戸数/513戸
★間取り/1LDK〜3LDK
◼️ホテル概要
★客室数/220室
★開業時期/2027年春予定
★付帯施設/レストラン、バー、ゲストラウンジ、フィットネスジム
※入居ホテルについては三井ガーデンホテルズの新たなブランドタグラインとして設定される「Stay in the Garden」が本件では採用されるようです。

敷地は上から見ると逆L字となっています。南側の広い敷地に高層棟、北側の狭い敷地に低層棟が配置されます。
完成イメージ

堂島川とライトアップされた阪神高層の橋脚が足元を彩り、洗練されたその姿がより映えます。

やはり一番目を引くのは非対称デザインの頂部です。強く個性を主張し、遠くから見ても一目でわかるアンシンメトリーな頂部の輝きが、自らの矜持を誇示しているようです。

頂部のデザインは水の流れを象徴的に表しているそうです。曲線を用いたデザインの一方を高くすることで上流から下流へと流れる水の動きを表現しており、この動きのイメージは堂島川の流れとシンクロしています。

東からの夕景イメージには本件の後方にブリリアタワー堂島が描かれています。東京建物は名称に堂島のみ、三井不動産レジデンシャルは敢えて大阪を冠して大阪堂島浜。こういう名称ほんまにやめてもらえませんかね。

イメージによると煌びやさを抑えつつ、それでも最低限の品の良さは備えているといったところでしょうか。

高層棟から道路を挟んで南。堂島川沿いに設けられるANNEX棟のイメージです。川の流れと緑に囲まれて四季の移ろいを感じられるステージです。
現地の様子(2025年10月)

約4ヶ月ぶりのブログ更新となります。今回は計画地の南を流れる堂島川の遊歩道や中之島通を東から西へと歩いてその姿を確認してきました。


前回はまだ下半分の住宅フロアのみ、上層のホテルとなるフロアはまだまだこれからという状況でしたが、もう最上階に達っするほどの成長ぶりです。

防音シートも取っ払われていますので、下層階の住宅フロアと上層階のホテルフロアの違いが地層のように鮮明となっているのがよくわかります。

これは好き嫌いがはっきり分かれそうな御面相。個人的にはちがう!そうじゃない!といった違和感しか感じません。


うーん。上下のデザインの統一とか調和とかではなく、ただただ色彩が親和性がないのかな?保育園にお迎え行ったら我が子がその組み合わせっすか!という、コーディネートを一切無視した上下の服に着替えさせられていたことを思い出しました。保育園あるあるですね。


そして隣に控えるブリリアタワー堂島の曲線と鋭角によって表現された美しさと比較すると、ただただ凡庸な佇まい。以前も述べましたが、デザインは高層の寄宿舎といったところでしょうか。

なんかネガティブなことばかり言いましたが、それでも堂島川に集う高層ビルの中でもそれなりに存在感はありますし、夜ともなればまた違う表情を見せてくれのではと期待しています。
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