タワークレーン登場！高さ140mを超える十三のランドマーク！（仮称）大阪市淀川区十三東計画 東敷地 ジオタワー大阪十三 23年12月の様子

大阪市はもと淀川区役所跡地等活用事業において、阪急阪神不動産と高松建設のグループを開発事業予定者に決定し、2020年10月29日に基本協定書を締結しました。「十三地区のブランド向上」、「にぎわいづくりや交流促進」、「淀川区政推進への寄与」が期待でき、隣接民有地を活用した十三のランドマークとなる複合施設が計画されています。その中で東敷地にはジオタワー大阪十三として超高層タワーマンションが建設されます！ちなみに近畿圏以外の人は意外とご存知ないかもしれませんが十三は「じゅうそう」と呼びます！

計画概要

★所在地／大阪市淀川区十三東1丁目21-3他

★敷地面積／7,274.38㎡

★延べ面積／84,300㎡（予定）

★階数・高さ／地上39階・約144m

★主要用途／集合住宅（分譲）712戸、店舗、市立図書館、学校図書館、郵便局、保育・学童施設、民営駐輪場、事務所

★工事着手予定／2022年8月上旬

★工事完了予定／2026年5月末日

計画地

計画地の最寄駅となる阪急の十三駅は、大阪市内で一番北に位置する歓楽街です。梅田駅から京都線、宝塚線、神戸線の列車どれに乗っても3〜４分で到着します。

十三駅から徒歩1〜2分の南東に位置し、前面に淀川通りが走っています。主となる東側の広い敷地（A:東敷地）と道路を隔てた西側の狭い敷地（B:西敷地）、ふたつの敷地から構成されています。

完成イメージ図

今まで存在しなかった140m超のビルの出現は、十三の風景を一変させ、低層階の雰囲気は十三そのもののイメージを大きく変えてくれそうです。

上記のイメージは当初計画のものであり、建物は若干ブラッシュアップされています。各施設の配置については概ね変化ありません。東西両敷地の間も常緑樹が植えられることになり、また低層階の各フロアにも緑が多く施されるので、雰囲気が一変することでしょう。

淀川通に面した足元には、東西両敷地合わせて約2,700㎡もの豊かな公開空地を設け、周辺地域にゆとりを与えます。淀川通り沿いについては公共歩道と合わせて8mの幅員を確保し、安全な歩行者道路を整備します。また高層棟の高層部は淀川通から約30mセットバックさせることにより、日影と圧迫感を低減します。

ゲートガーデンと呼ばれる淀川通に面する約2,400㎡の公開空地は、2階の図書館などへ繋がる大階段とともに地域のコミュニティの顔となり、マルシェや防災イベントを定期的に開催するなど新たな交流を育みます。

一方淀川へと誘う参道沿いとなる敷地西側はウォーターガーデンと称され、生態系や環境に配慮した淀川⽔系に⾃⽣する植物を採用し、静寂な水盤に豊かな緑を写します。

現地の様子（2023年12月）

約4ヶ月ぶりの現地となります。夏にはまだ見られなかったタワークレーンが2基も空に向かって伸びています。

中の様子を強引に覗いて見ました。小さいながらもすでに芽がでておりました。このか弱き双葉のような存在が、2年後には十三のランドマークへと成長することとなります。

一部方角からは仮囲いを超えてその様子を伺う事もできました。おそらく数ヶ月後にはもう距離を取らないと、全体を納められないほどに成長しているのではないでしょうか。

淀川の河川敷からの様子です。思いの外、手前に建つマンションが存在感を発揮しており、完成後も相当干渉してくるかもしれません。

隣接地への注文

ところで本計画の南東に位置して閉鎖されたラブホテルがあるのですが、壁面には植物の蔓がからまり、足元にはゴミが散乱しています。

いくら本件が耳障りの良いコンセプトやイメージパースで彩ったとしても、隣り合った敷地がこの有様では魅力も半減してしまいそうです。玉石混交はある意味大阪らしいと言えなくもありませんが、廃墟に近い建物が残っていることは治安的にも景観的にもマイナスにしかなりません。速やかに対処、解決されることが望まれます。