南港咲洲の再開発!ミズノ新研究開発拠点 21年12月の様子
大手総合スポーツ用品メーカーのミズノは社会イノベーション創出を目指した新研究開発拠点を大阪市住之江区南港北(咲洲)にある大阪本社敷地内に整備します。
大阪以外の方はあまり南港(咲洲)は馴染みがないかと思います。大阪駅(梅田)からの鉄道アクセスは数通りありますが、どれも少なくとも1回の乗換は必要となり、時間としては30分弱は要します。また2025年開催の大阪•関西万博やIRの予定地でもある夢洲の南に位置する人口島でもあります。
計画地はミズノ大阪本社ビルの北側に広がる、以前は駐車場やテニスコートとして供用されていた約8,000㎡の敷地に建設されています。また周辺では本件以外でも今後開発が予定されている西尾レントオールR&D国際交流センター計画の敷地が隣接しています。
新研究開発拠点はスポーツの定義を競技シーンだけでなく、日常生活シーンにおける身体活動にも拡大し、スポーツの力で社会課題を解決する社会イノベーション創出を目指し、地上2階建て延床面積5,000㎡を予定されています。
計画地周囲をぐるりとしましたが、残念ながら建築計画のお知らせは見つけられませんでした。労災保険関係成立票による事業期間は2022年9月30日までとなっています。
現地の様子(2021年12月)
総工費50億円をかけて2021年4月に工事着手し、地上2階建て延床面積約5,000㎡の研究開発拠点棟を、創立115周年である2021年度中の完成を予定していましたが、工事着手は2ヶ月ほど遅れて開始されました。結局いつ開業予定なのかよくわかりません。
計画地の南東に建っているのが地上31階•高さ147mのミズノ大阪本社棟です。新研究開発拠点完成後は同一敷地内として往来の利便性を図ります。
また計画地の南西には道路を隔てて、地上55階•高さ256mの大阪府咲洲庁舎が建っています。256mの高層ビルの足下に2階建の新研究開発拠点が建設されることには、大変複雑な思いも正直あります。
南港(咲洲)に高層ビルが林立する夢を長い間夢見てきた者としては、残念な思いが強いのは間違いないのですが、それでも今は人影もまばらで少々寂しい雰囲気の漂う南港(咲洲)に人の賑わいが増え、活力が湧いてくることを期待しています。
そして北に位置する夢洲にて万博が開催され、IRの進出も決まったのであれば、その波及効果による開発の波がこちらにも来ることを一縷の望みとして持ち続けたいと思います。
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