大阪市内の東西航路!23年春に大阪城とUSJが航路で繋がる!大阪城公園公共船着場整備 22年8月の様子
大阪府は2023年春の開業を目指し、第二寝屋川に大阪城公園と一体化した公共船着場の整備を進めています。そしてホテルニューオータニ大阪がこの新しい公共船着場からUSJへの遊覧船の運行を予定しています。
計画地
計画地はOBPと大阪城公園の間を流れる第二寝屋川の左岸に築かれます。JRの大阪環状線、大阪城公園駅から徒歩3分とかからないでしょう。
計画概要
浮き桟橋とともに現在は雑然とした樹木が生い茂る区画も、大阪城公園駅からのアプローチ道として整備されます。
今回の整備計画の方向性としては歴史性のある堤を背景に、水辺のサクラや豊かな森を形成する緑を活かした船着場と、水辺へ容易にアクセスできる開放的かつ視認性の高い広場空間を創り出し、「大阪城港・杜の船着場」として、既存施設天満橋民間船着場そして花・みどりと一体となる空間づくりを目指します。
USJと大阪城公園の航路
船着場が整備され遊覧船が運行されることにより、USJと大阪城公園という大阪の二大観光地が航路でつながることとなります。まだルートは発表されてませんが大川→堂島川もしくは土佐堀川→安治川ですと距離は約10km、時間にすると4〜50分の船旅でしょうか。両観光地はJR環状線を使えば20分ほどの距離にありますし、電車賃としても安いものですが、船によるアクセスは切れ目のない非日常を演出し、旅に彩りを添えてくれることでしょう。
本計画はすでに大阪府とも合意しており、今後は運行事業者の選定をするとともに、詳細運航計画やルートを決めることとなります。また大阪市内にはすでにいくつかの公共船着場は整備されており、近隣のホテルも事業に参画する可能性もあります。
現地の様子(2022年8月)
対岸に見えている白い建物がUSJへの遊覧船運行を計画しているホテルニューオータニ大阪です。ホテルから船着場までは徒歩3分ほどでしょうか。
現地を訪れるのは約7カ月ぶりとなります。スロープ状の浮桟橋が第二寝屋川に浮いています。それほど大掛かりなものではありませんが、一回に数十人の乗船を捌くには十分な規模を備えています。
現在新設される船着場の後方(南)には鬱蒼と木々が生い茂り、大阪城公園と川岸が分断されています。今回の計画ではこれらの無秩序に生えた樹木も計画的なものとし、敷地内に園路を設け、視認性の高いアクセスに優れた開放的な空間を整備します。
すぐ隣に既存の大阪水上バス(アクアライナー)の桟橋(緑)があります。新たな船着場は数十mほど上流に築かれます。
大阪城公園からの眺めです。完成イメージパースによると、このあたりにガラス張りの2階建ての建物が描かれています。発券や待合室となるものと思われますが、既存の大阪水上バス(アクアライナー)の発券などもこちらに統合されるのでしょうか?というか利用者からすれば混乱を招くだけなので是非一箇所にまとめていただきたいところです。
2025年の大阪・関西万博開催に合わせるかのように、このところ大阪市内では船を使ったアトラクション的な運航構想が続々と発表されています。これらの航路に加え、新たな船着場や親水空間の整備を推し進め、名ばかりの水の都から真の水の都へと成長発展を遂げてもらいたいものです。
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