2025年万博会場と京都伏見が航路で繋がる!淀川大堰閘門整備! 23年3月の様子
2021年8月政府は第2回国際博覧会推進本部において、大阪府・大阪市・関西広域連合等からの要望を受け、2025年に開催される大阪・関西万博に関連するインフラ整備計画が決定されました。その中の「にぎわい・魅力の向上」項目の中に「淀川舟運活性化」として淀川大堰に閘門を設け、2025年開催の大阪・関西万博開催前に整備されることとなり、2022年1月起工式が行われました。
計画地
淀川大堰は都島区と北区の境となる地点、河口から約10km上流に設けられています。
堰とは河川の流量を制御する目的で設けられた河川を横断する構造物ですが、新たな閘門が設置される箇所は、大堰と繋がる普段から立ち入りが禁止されている人口の洲のような箇所に設けられます。
計画概要
現在淀川上流と大阪市街地を流れる大川は毛馬閘門を経て船の往来が可能となっています。ただし淀川大堰により、上流と下流は船の往来ができなくなっています。
整備後は大川に加えて、淀川下流と淀川上流が結ばれますので、複数の就航コースが生まれ、沿川のにぎわい活性化に繋がります。
閘室と呼ばれる水路は幅約20m、延長約70mと日本最大の規模を誇り、500t台船であれば1隻、定員100名程度の大型観光船であれば、4隻が同時通過可能です。
そもそも閘門とは水位の差のある水面の間を結ぶエレベーターの役割を担うものです。
現地の様子(2023年3月)
こちらでは工期が2024年2月28日までとなっています。動作確認などにより安全に機能することが確かめた上で、2025年の万博開催までに定期船の試験運行などが実施されるのではないでしょうか。
淀川左岸の遊歩道からの眺めですが、重機などが大量に入っています。手順としては閘室となる箇所の外縁を掘り下げ、その後内側の構造物を解体撤去していくようなのですが、ここからではよくわかりません。
淀川沿いにある緑地からの眺めです。工事車両用の仮説の橋が架けられているのですが、その横の護岸あたり(赤矢印)に閘門ご設けられると思われます。
それにしても淀川が広い!そして水量も圧倒的です。
万博開催に伴う航路
この淀川大堰の閘門が整備されることにより、現在大阪市内から枚方まで観光船を運行している京阪ホールディングスは万博会場である夢洲と京都の伏見を繋ぐ定期航路を検討しています。
2025年の夢洲での万博開催を機に、河川舟運を復活させる機運が高まってきました。その中の多くは万博開催期間だけでなく、開催後も恒常的に航路とする事を前提としているようです。日常的にオープンデッキの観光船も運行していただければ、新たな観光資源として水都大阪の魅力をさらに高めてくれるのではないでしょうか。
淀川を再整備して、パリのセーヌ川かNYのハドソン川のようにもっと市民が親水できるような空間が増えると、もっと大阪が魅力的になれると思う。
コメントありがとうございます。
やはり水の都というならば、親水空間の整備は必須ですね。そして整備して終わりではなく、しっかりとメンテナンスもお願いしたいところです。