工事完了まで約2年!堂島の複合高層ビル再開発!(仮称)大阪市北区堂島浜二丁目計画 パークタワー大阪堂島浜 25年4月の様子

(仮称)大阪市北区堂島浜二丁目計画は大阪市北区堂島浜にある古河大阪ビル本館及び西館を、分譲共同住宅(パークタワー大阪堂島浜)とホテルからなる複合ビルに建替えるプロジェクトです。
計画地

場所は大阪駅や各社の梅田駅から10分から15分ほど南へ下った、四つ橋筋の西側に位置しています。梅田の北東にある茶屋町付近からでも地下街でこのあたりまで繋がっています。

計画地の北には高さ195mの超高層ビルが建設される再開発案件ブリリアタワー堂島と、南の中之島フェスティバルタワーと中之島フェスティバルタワーウエストの高さ約200mにもなるツインタワーに挟まれていることがわかります。200mクラスの狭間で埋没することなく、160mの高さを確保できたのは高層ビル群好きからすると大変意味があり、喜ばしいことです。
計画概要

★事業主/三井不動産レジデンシャル株式会社
★設計者/清水建設株式会社
★所在地/大阪市北区堂島浜二丁目4番1外
★敷地面積/5,755.23㎡
★延べ面積/75,102.00㎡
★階数・高さ/地上40階・161.85m
★主要用途/分譲共同住宅、ホテル、飲食店舗
★工事着手予定/2023年5月下旬
★工事完了予定/2027年5月末

住宅フロアの中間にホテルを挟むという、近接地で進められているONE DOJIMA PROJECTと同じような構成となるようです。
◼️分譲マンション概要(パークタワー大阪堂島浜)
★総戸数/513戸
★間取り/1LDK〜3LDK
◼️ホテル概要
★客室数/220室
★開業時期/2027年春予定
★付帯施設/レストラン、バー、ゲストラウンジ、フィットネスジム
※入居ホテルについては三井ガーデンホテルズの新たなブランドタグラインとして設定される「Stay in the Garden」が本件では採用されるようです。

敷地は上から見ると逆L字となっています。南側の広い敷地に高層棟、北側の狭い敷地に低層棟が配置されます。
完成イメージ

堂島川とライトアップされた阪神高層の橋脚が足元を彩り、洗練されたその姿がより映えます。

やはり一番目を引くのは非対称デザインの頂部です。強く個性を主張し、遠くから見ても一目でわかるアンシンメトリーな頂部の輝きが、自らの矜持を誇示しているようです。

頂部のデザインは水の流れを象徴的に表しているそうです。曲線を用いたデザインの一方を高くすることで上流から下流へと流れる水の動きを表現しており、この動きのイメージは堂島川の流れとシンクロしています。

東からの夕景イメージには本件の後方にブリリアタワー堂島が描かれています。東京建物は名称に堂島のみ、三井不動産レジデンシャルは敢えて大阪を冠して大阪堂島浜。こういう名称ほんまにやめてもらえませんかね。

イメージによると煌びやさを抑えつつ、それでも最低限の品の良さは備えているといったところでしょうか。

高層棟から道路を挟んで南。堂島川沿いに設けられるANNEX棟のイメージです。川の流れと緑に囲まれて四季の移ろいを感じられるステージです。
現地の様子(2025年4月)





約3ヶ月ぶりの現地となります。現在の高さは25階もしくは26階あたりまで到達しているので110〜120mほどでしょうか。


もう足元から見上げるよりも、距離を取ったほうがその高さを実感できます。

本計画と何かと比較されがちなブリリアタワー堂島との異なる容姿のふたつの頂の様子です。



それにしても住居&ホテルという同用途ではありますが、まったく容姿は異なりますので対比がおもしろいですね。

そして渡辺橋南詰からの様子です。以前はブリリアタワーがその妖艶な曲線をくねらせ、道行く人々の熱い視線を一身に集めていましたが、現在は「ねえさん!ここはワタクシにお任せを!」と空気を読まずに本計画が立ちはだかってしまいました。ここから見るブリリアタワーは本当に美しかっただけに、少々というかかなり残念です…

とはいえ視点場を変えると堂島川を超えた中之島のビル群と対峙する姿は、堂島の最前線でひとり対岸の巨大な敵を迎え撃つような心意気を感じます。ビルを擬人化しすぎですかね。
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