日々成長する巨大プロジェクト!うめきた2期地区開発事業 南街区賃貸棟 22年2月の様子
JR大阪駅の北側で大阪最後の一等地として、2024年の先行街びらきを目指し、三菱地所を中心としたJV9社により建設中の国内最大級のプロジェクト「うめきた2期」内の南街区賃貸棟の現場についにタワークレーンが登場しました。
計画概要
★所在地/大阪市北区大深町1番39の一部、19番13の一部、19番7の一部
★敷地面積/25,262.07㎡
★延べ面積/317,249.30㎡
★主要用途/事務所、ホテル、商業施設等
★階数・高さ/地上39階・181.50m
★工事完了予定/2024年11月下旬
南街区に予定されている用途は代表的なものとして事務所、ホテル、商業施設となりますが、大ホールや小ホール、会議室を備えてMICE機能や都市型スパなど多岐にわたります。
全体完成予想図
向かって左が南街区。右が北街区となります。南街区の一番左に描かれているのは分譲棟となるタワーマンションです。
一見すると何棟が建設されるのか判ずらい形状です。低層部で繋がりそこからビルが生え揃うという形ですので、厳密に独立した別棟となると東棟と西棟の2棟ということになりそうです。
東棟と西棟の繋ぐ低層部の様子でしょうか。フロアが不規則に幾重にも重なり、緑がふんだんに取り入れられ空間を埋めていくようです。
MICE施設はコングレが事業者として内定しています。隣接するグランフロント大阪内にて同社が運営するMICE施設「ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター」との連携が期待されます。
「神戸みなと温泉 蓮」などを運営するラスイートが関西最大級の都市型スパとして東棟の3階と4階に出店します。天然温泉をはじめとした温浴ゾーンや温浴プール、フィットネスゾーンなどで構成されますが、やはり目玉は広大なランドスケープが目の前に広がるインフィニティープール(屋外温水プール)でしょう。
入居ホテル
入居ホテルについては西棟に「ウォルドーフ・アストリア大阪」、東棟にUS(アップスケール)ホテルとしてブランドは発表されていませんが「阪急阪神ホテルズ」が入居します。また北街区には「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」が予定されています。
「ウォルドーフ・アストリア」はヒルトンの最上級ブランドとして、世界の15の国と地域にラ34のホテルを展開しています。日本では2026年の開業を目指し、東京の日本橋に出店することを昨年発表しています。今回うめきたII期には2025年上期の万博前に開業するとのことなので、こちらが日本初進出となります。
阪急阪神ホテルズのブランドは未発表ですが、どうなるのでしょうか?阪急阪神ホテルズは梅田に新阪急ホテルやホテル阪急レスパイアなどを展開しています。しかし新阪急ホテルは2024年度末に、閉店することを既に発表しています。新阪急ホテルの移転開業がベストタイミングにも映りますが、すんなりそのように決まるかどうか大変注目です。
現地の様子(2022年2月)
大変ごちゃごちゃしてますが、南街区ではタワークレーンが2基稼働し、鉄骨もアッという間に育ってきました。
俯瞰した様子(2022年2月)
グランフロント方面からの眺めです。後方で工事を見守るのは福島のタワーマンション群です。
東棟ではまだタワークレーンは登場していません。
2基のタワークレーンはともに西棟の建設にあたっています。
最後は大阪を代表するランドマークであるスカイビルと計画地の眺めです。うめきた2期が完成しても、中央に都市公園が配置されるので、大阪駅方面からはスカイビルを見ることこのできる景観は確保されます。
ここ数週間で一気に目に見える変化がおこり、大阪を牽引する巨大プロジェクトとして、完成への期待がより高まってまいりました。完成時にスカイビルとの共演により創り出される唯一無二の光景が、地元民だけでなく国の内外から大阪を訪れる人の心に残るものであることを願っています。
公式サイトの工事状況3で紹介している通り、南街区賃貸棟・北街区賃貸棟工事はともに、周辺地盤と同じ高さの1階床を先行して構築し、その後地上と地下工事を同時進行させる「逆打工法」と呼ばれる工法を用いて工事を進めているんですね。
コメントありがとうございます。
環境影響評価でも環境保全計画の中に記載がありましたね。
アセス対象の事業ですから環境には相当配慮していると思います。