23年秋開館!名称「おにクル!」茨木市民会館跡地エリア第1期整備 23年9月の様子
茨木市は市民会館跡地エリアの設計、工事について公募型プロポーザル方式による募集を実施し、2020年8月に「竹中工務店・伊東豊雄建築設計事務所共同企業体」を整備事業者として決定しました。現在2023年11月30日を工事完了を目指し、整備が進められています。
計画地
場所は西のJR「茨木駅」と東の阪急「茨木市駅」からともに約600m、徒歩なら10分ほどの距離に位置します。茨木市はJR「茨木駅」と阪急「茨木市駅」との約1.2kmの間にある中心市街地を面として捉え、人の回遊性・滞在・交流・活動へと波及させていく方針です。そのため両駅の中心に位置する本件はただの公共空間の整備にとどまらず、茨木市の描く将来像にも大きく影響を与えます。
新施設はまず第1期整備として市役所東側にあった中央公園南グラウンド南側緑地に建設し、新施設北側は芝生等の広場として活用します。そして第2期整備として人工台地の市民会館跡地と福祉文化会館は建物解体後、公園として活用します。なお福祉文化会館は新施設開館後解体予定です。
計画概要
★所在地/茨木市駅前三丁目387-6、390-1、390-4、391-5、395-3 大手町1840-2、1840-3、1840-4、水路
★敷地面積/6,749.20㎡
★延床面積/16,500㎡
★主要用途/劇場、集会場、図書館、診療所他
★階数/7階
★工事完了予定/2023年11月30日
完成イメージ図
「日々何かが起こり、誰かと出会う」をコンセプトに、建築に開放的なテラスや緑を積極的に配置することで、ランドスケープと建築が相互に浸透しあう「立体的な公園」のような公共空間をつくるとしています。
5〜6階に現在合同庁舎内にある中条図書館 が移転してきます。「BookPark」をコンセ プトに、緑豊かなテラスや光を取り込む大きなガラス窓、二層吹き抜けの 高天井など、自然を感じられ、多少のざわめきも許容するような開放的な 空間をつくり、また本を持っての他フロ アへの移動も可能です。
面積としては図書館が主となる施設ですが、その他大ホールや多目的ホール、子育て世代包括支援センター、プラネタリウム、屋上広場などが整備されます。
現地の様子(2023年9月)
JR「茨木駅」から歩いて来たのですが、一番初めに目に飛び込んできたのは無機質な南面の様子でした。描かれた円が何を表現しているのでしょう?夜にライトアップされたら面白そうです。
計画地に東の南北道路を隔てた先にある元茨木緑地も本件に呼応するかのように整備中でした。以前は木々が生い茂り、歩道は幅員も確保されていませんでしたが、見通しもよくなり、随分とすっきりしました。
先ほどの愛想なしの南面とは対照的な北面の様子です。高さはないものの各フロアガラス張りの外観と完成イメージにもあったオープンテラスが確認できます。手前に見えているの人工芝はIBALAB@広場という寛ぎスペースです。さすがの暑さで誰も寛げないようです。
市役所と対峙する西面についてもあまり目を引くものはありません。ただこちらから見ると北面の各階のベランダの面積、奥行きの違いが確認できます。
芝生広場の様子(2023年9月)
最後は敷地の北側に誕生する敷地約3,600㎡の芝生広場の様子です。といっても現在はまだその足音すら聞こえてこない状況です。またこの高さからですと建物の一番上のプラネタリウムとなる膨らみも確認できました。
今回現地を見回った率直な感想としては、思っていたほどのインパクトは感じませんでした。完成イメージに引っ張られたこともあり、過度に期待値を上げ過ぎてたかもしれません。本件は建物だけではやはり心許なく、芝生広場と一体になってこそ景観として引き立つのだなと感じます。
開館は2023年の秋(大ホールのみ2024年6月開館)とのことですが、その際には芝生広場にも青々とした芝が広がっているのでしょうか?
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