鉄骨の姿も確認!2024年供用開始!クルーズ客船の母港化を目指す天保山客船ターミナル整備等PFI事業 23年10月の様子
大阪市は天保山客船ターミナルの整備等PFI事業として、2020年3月に「天保山ターミナルサービス株式会社(五洋建設株式会社大阪支店を代表企業とする特別目的会社)」を選定し契約締結し、新たに天保山ターミナルを建替えることとなりました。
計画地
計画地のある天保山は梅田(大阪駅)からJRと大阪メトロを乗り継ぎ、大阪メトロ中央線「大阪港駅」から徒歩5分を含めて約25分くらいでしょうか。
最寄駅となる「大阪港駅」から北へまっすぐ、周囲には海遊館や大観覧車などの集客観光施設が隣接しています。
計画概要
★既存建物解体着手予定/2022年7月
★新ターミナル工事着手予定/2022年度内
★新ターミナル供用開始予定/2024年4月
本計画は天保山の「新たな名所」となる集客交流拠点づくりとして、①クルーズ客船の母港化②にぎわい創出と集客力強化③天保山エリアの環境魅力向上の3点を基本コンセプトとしています。
迅速な手続き可能なCIQ動線設計がなされ、最大41ブースのフレシキブルな配置が可能な出入国審査スペースは2階。エントランス+エグジットホールは1階に設けられます。M2階にある多目的スペースは出国時と入国時によってレイアウト変更が可能となっています、
また将来の22万総トン級のクルーズ客船にも対応できる施設計画となっており、またそれらを捌く観光バスやタクシー乗場への動線も配慮されています。
完成イメージ図
コロナ禍前の港湾別の寄港回数では那覇や博多、長崎などの九州・沖縄地区や横浜港が多く、また同じ近畿地区である神戸港にも大阪港は後塵を排しています。クルーズ客船が母港として大阪港に入港するようになると、大きな経済波及効果が期待でき、観光都市としての世界への発信力が強化されることとなります。
そういう意味では新ターミナルには機能だけでなく、もう少し斬新なそれこそ記憶に残るような意匠を取り入れてもらいたかったと思います。完成イメージを見る限りではちょっと無難というか面白味がないというか…。
現地の様子(2023年10月)
約5ヶ月ぶりの現地となります。地上に前回には見られなかった鉄骨が登場しています!
敷地内の様子です。鉄骨がお目見えしたとはいえ、まだまだ一部に過ぎません。ただ約5,500㎡の上物ですので、これからは一気に建ち上がっていくことになると思われます。
岸壁の延伸(23年10月)
新ターミナル建設と呼応するように、2024年3月29日までの工期にてターミナル東側では岸壁の延伸工事が行われています。クルーズ船に対応できるよう水深も確保し、ターミナル開業前に完成を予定しています。
最後は対岸からの眺めです。コロナ前の2019年は60隻を超える入港がありました。2025年には大阪・関西万博も控えていますので、開業後徐々に寄港数を増やしてもらい、万博開催時はひとつのピークとして、この大観覧車の足元に多くの観光客の笑顔が溢れることを期待しています。そしてクルーズ船の母港という宿願を是非果たしてもらいたいものです。
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