豊臣時代の石垣が目の前に!2024年度開業!地下に眠る大坂城 豊臣石垣公開施設工事! 23年11月の様子
大阪市では豊臣秀吉が築いた初代大坂城の石垣を掘り起こし、激動の時代を物語る豊臣石垣の公開事業に取り組んでいます。その中で現在の大阪城天守閣の南東の詰ノ丸石垣を露出公開展示する施設を建設中です。
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計画地
計画地は大阪城天守閣の南東に位置しています。大手門や青屋門から徒歩で約15分ほどでしょうか。重要文化財「金蔵」の隣接地となります。
計画概要
豊臣政権時代の大坂城は徳川にボコボコにされ、地中に埋まった状態となっています。
本計画はそのボコられた際に地中深く埋められ石垣を常設展示しようというものです。
公開施設内部は地下階に本物の石垣を見ることのできる石垣展示ホールを整備し、豊臣石垣を解説する地上階のガイダンスルームの二層からなります。
当初2022年春の開館予定でしたが、将来にわたりより良い状態で石垣を保存するための対策や現場の安全対策の追加が必要となったため、工期が1年延長され2023年春の開館予定となりました。ところがまたまたいつの間にやら工期が延長され、2024年度の開館予定となっているようです!
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現地の様子(2023年11月)
約9ヶ月ぶりの現地となります。といってもこの間に何度も様子を伺いに来てたのですが、全然変化がなくやきもきしていたのですが、やっとこさ敷地内に目に見える動きがありました。
地下階の豊臣石垣を拝見できる展示ホールからの鉄筋が地上に姿を表してくれました。
敷地南側の手付かずのあたりにガイダンスルームやエントランスが設けられます。全体的にそれほど大きな施設ではありません。
少々気になったのは作業の進捗がここに来て一気に進んでいるように見られる反面、掲示されている労災保険関係成立票の期間はもうすでに過ぎています。労災保険に掛かってない現場ということはないでしょうが、大丈夫なのでしょうか?
計画地は大阪城天守閣の南東に位置しています。天守閣の前では入場する人々の列や、写真を納める人々で賑わっていますが、すぐ横にある計画地はそれらの人々の動線から離れるので近寄る人もほぼいません。
それにしても大阪城の集客力は凄まじいですね。週に3日は城の敷地内をうろちょろしているのですが、うだるような灼熱の日も、冷たい雨が降る日も、連日国の内外から個人、団体問わず多くの人が訪れています。本件はそれほど大きな箱ではありませんが、大阪の歴史を伝える新たな施設として、大阪城を訪れるできるだけ多くの方に立ち寄ってもらいたいものです。
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1888件もある国の史跡の中で、たった63件しかない特別史跡のひとつですので、いろいろ調整に時間を要して工期が伸び伸びになるのはやむを得ないでしょう。大阪城は空襲で焼失した伏見櫓や京橋門を復元してほしいですね。そうすれば新たな人の流れを呼べるんじゃないかと思います。
コメントありがとうございます。
最近観光客需要を当てこんだ商業的すぎる内容の施設が多いような気もするので、歴史的文化的といった硬派な内容の施設も欲しいところですね。