万博前に間に合わすぞ!2025年春の供用予定!JR弁天町駅改良・連絡通路整備計画 24年5月の様子
JR西日本は2022年11月に、2025年開催の大阪・関西万博向けた取り組みとして、万博会場へのメインアクセスとなる大阪メトロ中央線とJR大阪環状線の乗換駅「弁天町駅」の新改札口の整備などの改良工事を発表しました。
計画地
計画地は環状線の「弁天町駅」東側にある2014年に閉館した交通科学博物館の跡地、東西約30m、南北約150mほどの細長い敷地の一部に迫り出す形で新駅舎を設けます。
計画概要
上記は北東からの完成イメージとなります。内回りホームの既存の南北改札の間に位置する箇所に新駅舎を整備し、新改札口(内回りホーム口)を設置します。
万博開催期間中のJR大阪環状線と大阪メトロの乗換動線ですが、JR西日本からの発表された内容によると以下のように読み取れます。
①「JR大阪環状線内回りホーム→大阪メトロ」新設される内回りホーム口からバリアフリーの新設連絡通路(2階レベル)にてアクセス→めっちゃ便利
②「JR大阪環状線外回りホーム→大阪メトロ」逆方向となる現行北口改札を抜け、国道43号上空に架けられれている既存連絡通路渡り、迂回するようにアクセス→めっちゃ不便
③「大阪メトロ→JR大阪環状線内回りホーム」現行大阪メトロ改札から現行南口改札を抜け、階段を上がってアクセス→現在と変わらず
④「大阪メトロ→JR大阪環状線外回りホーム」現行大阪メトロ改札から現行南口改札を抜け、階段を上がってアクセス→現在と変わらず
この分散させる動線はどの程度強制性を持たせるのでしょう?万博期間内は恒常的に運用させるとなると②のJR大阪環状線外回りホーム→大阪メトロの迂回は相当ストレスに感じそうです。
現在の連絡口の様子
現在はJRから大阪メトロに乗り換える際は、ホーム南端にある階段をまず下りることになります。これは内回りだけでなく外回りについても同様です。
階段を下りて既存の南口改札を抜け、目の前の階段を上ると、その先に大阪メトロの改札口が見えてきます。そしてホームへは改札を抜け、階段を上ることとなり、両者のホームからですと計3回階段を利用する必要があります。今回の新改札口・新連絡通路整備によりJR大阪環状線内回りホームと大阪メトロのホームの行き来については階段利用は1回(大阪メトロ改札内)で済むことになります。
現地の様子(2024年5月)
内回りホームでは南北に長いホームの半分ほどが、工事用の仮囲いにより若干狭くなっています。
ホームの窓から外を覗いてみますと、もうすでに連絡通路の一部が姿を現していました。
この連絡通路が架橋される敷地はもと交通科学博物館跡なのですが、敷地の半分は見ての通り、今回の新改札口・連絡通路の構造物の範疇外なのでさっぱりとしています。
工期は2025年3月31日までとなっています。2025年4月13日から大阪・関西万博が開催されるので、それに間に合う形で供用されることになります。
駅構内を出て外から様子を伺ってみました。見えているのはちょうど新改札口付近となるあたりです。
先ほどホームの窓から覗いた際に見えていたのは、こちらの通路部分。
今はまだ連絡通路がすべて架けられたわけではなく、新改札口付近の通路と南側に架けられた通路の中間部が上記のように歯抜け状態となっています。
南側に架けられた連絡通路はもうすでに大阪メトロ改札付近にまで到達しています。
ちょうど現地の様子を伺っていたところ、学生とおぼしき数人のグループが通りがかり、その内一人が松葉杖を使っていたのですが、工事中の連絡通路を見て「これできたら、めっちゃ楽やん!」と切実な思いを口にしていました。
大阪メトロ弁天町駅構内からの様子です。網入りガラス越しに撮影しましたので、少々見づらいことになっていますが、連絡通路の様子が良くわかります。十分な幅員もありますし、完成時は屋根も設けられるので、かなりの容量を捌けそうです。
ひとつ気になるのは万博終了後には現行の南北改札口は、新駅舎に設置する改札口に機能を集約させるとなっています。これは内回りホームへの出入りは新設される内回りホーム口のみとなり、外回りホームは現行の北口改札(新北口)と南口改札(新南口)をそのまま利用するということでしょうか?そうなると内回りホームと外回りホームは人の行き来ができない分離された状態になってしまいます。あれ?色々紐解いてみるとこれはたして便利になってるのか?
北陸新幹線敦賀駅の乗換え云々の話を聞くに、JR西日本の乗換えに関する考え方捉え方が、ちと不安です。
コメントありがとうございます。
実際どれだけの人が弁天町駅を利用するのでしょうね?過剰な迂回ルートとならなければいいのですが。