市岡商業高校跡も含まれる「大阪市港区弁天町駅周辺まちづくりビジョン策定支援等業務委託」の公募型プロポーザル実施 23年3月
大阪市は2025年開催の大阪・関西万博開催を機に「弁天町駅」のリニューアル工事などで、駅とその周辺が大きく変化する弁天町エリアにおいて、弁天町駅周辺の関係事業者の参画のもと、市岡商業高校跡地の活用方針案及び国道43号立体横断施設のバリアフリーの改善を軸とする「駅まち空間再構築」に向けた検討を行います。
検討区域・内容
検討区域は一部含みますが、ほぼ大阪メトロ中央線以北に絞られます。
弁天町駅周辺の関係の参画のもと、市岡商業高校跡地の活用方針案及び国道43号立体横断施設のバリアフリーの改善を軸とする「駅まち空間再構築」に向けた検討を行うとともに、その成果等を「弁天町駅周辺まちづくりビジョン」として取りまとめることにより、関係事業者が方向性を共有し、一体的なまちづくりの推進を目的として実施するものであり、民間事業者の持つノウハウや幅広い知識と経験、専門性を活用するために公募型プロポーザルを実施することとなりました。
位置図(市岡商業高校跡地)
本業務は弁天町エリア西部の広い範囲ではありますが、個人的な興味としてはやはり敷地面積は約19,000㎡にも達する市岡商業高校跡地の活用方法です。
市岡商業高校跡地(写真は2021年のもの)
市岡商業高校は2012年に閉校となり、その後校舎はそのまま放置され、敷地への立ち入りは禁じられています。写真は2021年のものですが、現在も特に大きな変化はありません。
2013年にはマーケットリサーチ(市場調査)を実施し、その際の内容を受けて売却に向けた公募条件を決定しました。その後2014年には大学の設置を条件とした入札を行いましたが、申し込みがなく不調に終わった苦い過去もあります。
その後も大阪市は2023年頃までに処分することを基本方針として、部局や地域住民との調整を続けてきたようです。
スケジュール
本業務の中で取り扱われる市岡商業高校跡地の活用方針については、がっつり具体的な提案を受けて競うレベルのものではなく、あくまでふわっとした将来像を提案し、その後選定された事業者が弁天町駅周辺の関係事業者と協議を重ね、それらをブラッシュアップするものかと思われます。
「弁天町駅」は大阪駅や関西空港からもJR一本で繋がり、将来的にはIR進出が確定すれば計画地の夢洲とも大阪メトロ一本で繋がります。そのIRの国の認定が遅れていますが、認定の可否がこの地の活用方針にも大きな影響を与える可能性もありますので、本業務の活用方針内容にブレが出ないためにも早期のIR認定をお願いしたいところです。そしてそのIRを考慮した活用方法となると新今宮の星野リゾートのようなホテルなどもありかもしれませんね。
「関西空港からもJR一本で繋がり」の部分ですが、なにわ筋線が出来たらどうなるんでしょうね。
拠点性は薄れるかもしれませんね。