自動運転バスも導入!新たな交通システム基本方針!「堺・モビリティ・イノベーション-SMIプロジェクト-(素案)」発表!
堺市は8月10日「堺・モビリティ・イノベーション(SMIプログラム)」として、長年懸案である東西交通問題の答えのひとつとして南海「堺駅」と「堺東駅」間約1.7kmを次世代都市交通システム(ART)で結ぶ構想を発表しました。
「堺・モビリティ・イノベーション(SMIプログラム)」は堺駅から堺東駅までの中心市街地での「SMI都心ライン」と、そこからさらに東部美原区を結ぶ「SMI美原ライン」から構成されます。
「SMI美原ライン」についてはBRTを採用するようですが、「SMI都心ライン」には自動運転機能を持つ電動バスの運行を目指すとされています。
デザイン性と高い環境性能を有した柔軟性、拡張性のある車両をベースに、常に最先端の技術を実装する、時代とともに進化し続ける次世代都市交通の導入を目指します。
隙間も段差もなくARTステーションに停車する正着制御技術、スムーズな加減速を可能とする自動運転技術などにより、車いす等でも安全に乗車できるバリアフリー環境を実現し、ステーションや車両の混雑状況に応じた隊列走行を行います。
信号制御との連携による定時運行、他の交通モードとの乗継連携などにより、高いサービス水準を実現します。
堺駅と堺東駅な中間地点にある大小路交差点では、既存の阪堺電気軌道「大小路駅」にてARTとのシームレスな乗継施設を中心に、多くの人が行きかい、滞在するステーションとなる空間を形成します。
以前東西交通として堺浜から南海堺駅、南海堺東駅を経由してJR堺市駅までをLRTで結ぶという構想がありました。
しかし竹山前市長によりこの計画は凍結頓挫しました。
その後現市長の永藤氏の当選により、再度東西交通に脚光が当たることとなり、今回の構想発表に至りました。
今後は10月にパブリックコメントを募集し、11月に基本計画をまとめ、2022年度の実証実験による結果を踏まえ事業者選定し、順調に事が運べば25年の運行開始となる予定です。
しかしながら設備投資に関しては運営事業者が負担する民設民営方式を採用するようですので、採算面からも手を上げる事業者が現れるかは不透明です。
そしてなによりも自動運転そのものが、技術的に十分安全性が確保されるのかという懸念も当然上がってくるかと思います。
クリアしなければいけない課題は山積ではありますが、堺市の長年の懸案事項である東西交通問題に終止符が打たれれば、住民の利便性の向上はもとより、新たな堺の魅力として都市の格も併せて向上することでしょう。
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