ウォーターフロント地区の回遊性向上!神戸港海上ロープウエー構想 21年10月の様子
神戸市は神戸港のウォーターフロント地区の回遊性を高めるため、西のハーバーランドから新メリケンパークを経て、近年開発が進む東の新港突堤地区を結ぶ海上ロープウエーの整備を検討しています。
ロープウエーは民設民営として、3ヶ所に乗降駅を設置し、その間の海上を結ぶとしています。具体的な駅の位置や軌道については明確にされていませんので、上記の絵はあくまでイメージです。
対岸に見えるのがメリケンパークです。直線距離としては約300mほどでしょうか。
起点となるのはハーバーランドから橋を渡った、正面に見えてる護岸(遊歩道)あたりになるのではないでしょうか。
対岸に見えるのがハーバーランドです。その後方には神戸駅周辺の高層ビルも見えています。
正面の駐車場もしくはその周囲に乗降駅ができるのではないでしょうか。
新港突堤地区の様子です。建設中のベイシティタワーズ神戸WESTや神戸ポートミュージアムが見えます。
右手に見えているのは神戸港の顔ともいえるホテルオークラ神戸です。こちらも対岸までの距離は300mほどでしょうか。
今回のロープウエー構想は神戸のウォーターフロント地区の新しい集客施設となり、また各施設の回遊性の向上を担うものとなります。
しかしながら海上ロープウエーとなると、船舶の通行に配慮するため高さを求められ、気象の影響も受けやすくなり、当然費用もそれに伴い高額となるでしょう。またそれ以上に個人的には海上部に架線を渡す事が、景観を害するのではないかと現地を見て感じました。
また半ば孤立している新港突堤地区への回遊性向上という意味なら、メリケンパークと繋がる海上歩道橋構想もありますので、海上ロープウエー構想の東西の動線ではなく、三宮からの南北の動線整備の方が優先順位としては高いと思われます。
ウォーターフロント地区の回遊性を高め、かつ観光施設としてもアピールできる海上ロープウエーは一見魅力的に見えますが、思いの外実現へのハードルは高く、必要性も低いのではないかと感じてきました。
そのあたりは民設民営ということで事業者が判断することとなりますが、手をあげる事業者が果たしているのか。その前に神戸市が事業性が低いとして構想のまま終わるの可能性もあり、まずは今後の神戸市の動きに注目したいとおもいます。
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