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名実ともに都会のアオシスとなれるか!天王寺動物園新施設整備 2021年11月の様子

大正4年に開園し、100年を越える日本で3番目に長い歴史を有する天王寺動物園は、改革・改善を継続的に実施していくために、2015年8月に果たすべき意義と役割を改めて整理し、目指すべき方向性を示した基本構想を策定しました。そしてこの基本構想を実現するために必要な具体的方策として、また次の100年を魅力あふれる動物園であり続けられるよう、2016年10月に「天王寺動物園101計画」を策定しました。

その中で目指すべき将来像を表すキャッチコピーを「おもしろい・あきない・みんなの動物園をめざして」として、それを具現化するために

◯大都市大阪にふさわしい都市型動物園

◯憩い・学び・楽しめる都会のオアシス

◯動物本来の行動を引き出す「進化型生態的展示」

という3点を基本コンセプトとしています。

それらを 踏まえ園内では動物と展示環境の多種多様な組合せを通じて、動物園にしか語ることのできない多くのメッセージを発信するとともに、動物がその能力を発揮しつつ健康に暮らせるよう、様々なゾーンごとの新施設整備が計画されています。

完成予想図です。



そしてこれらの新施設の中で一番計画が進んでいるのが、「ふれあい家畜・小動物舎」の整備です。

東からの眺めです。
東からの眺めです。

家畜・小動物舎はてんしばゲートのすぐ横、北側に建設されています。以前の計画案によると出入口の南側に計画されていましたが、結局北側に変更となったようです。

南からの眺めです。

てんしばゲートから天王寺動物園内に入園してすぐの眺めです。かなり勾配のある敷地ですが、こちらに2022年春にオープンを予定されています。

完成予想図です。



続いて2023年完成予定の「ペンギン・アシカ舎」についても整備工事が始まっています。

北からの眺めです。
東からの眺めです。
東からの眺めです。

後方に見えるのは阪神高速14号松原線の高架です。さすが都会のど真ん中にある動物といったところです。

北からの眺めです。

現在のアシカプールの南に白い鋼板塀で囲われているのが計画地です。

完成予想図です。

塀に掲示されていたものを撮影しています。

現在のペンギン展示です。
現在のアシカ展示です。

既存の展示施設から生まれ変わる新施設は、本来の動物の行動をより観察しやすく、コンセプトにある進化型生態的展示に相応しいものとなりそうです。

現在のライオン展示です。

今後はまず上記に続きホッキョクグマ舎」の整備が実施され、その後「アフリカの森ゾーン」、「東南アジアの森ゾーン」、「日本こ森・里山ゾーン」、「アジアの高地ゾーン」、「新猛禽舎」、「オセアニアの草原ゾーン」、「タイガの森ゾーン」、「南米の森ゾーン」などが予定されていますが、全て終えるのに約15年も用する息の長い計画です。

現在のクロサイ展示です。

近年の天王寺動物園は長年看板動物であったアジアゾウが亡くなり、その後もコアラがイギリスへ転園、動物同士のトラブルでシマウマが死亡。アムールトラも2019年と2021年に相次いで死亡と受難続きです。動物不在の展示施設もいくつか見られ、寂しさは禁じ得ません。

いくつかのエリアは生態的展示という形で魅力的ではあるのですが、園内の雰囲気からも活気があまり感じられません。

そもそも天王寺動物園はJRなどの「天王寺駅」から徒歩数分というアクセスに大変恵まれた都会のど真ん中の動物園です。動物園はまだまだ可能性を秘めた分野であり、アクセスも抜群となれば見せ方ひとつで集客も大幅に変わってくるかと思います。そして入園料が大人500円は安すぎです!

天王寺動物園は2021年4月より大阪市の直営から、全国で初めて地方独立行政法人に移行しました。それにより人材の確保や予算の配分が従来より自由度が高くなります。実際に飼育員も増員されているようです。

今後はより削ぎ落とすところは落とし、動物達にストレスを感じさせないよう必要とするところに予算を配分し、先述のコンセプトを踏襲した動物達の生き生きとした姿を見れる動物園へと生まれ変わると期待しています。



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