規模縮小にもほどがある?大浜北町市有地活用事業 21年9月の様子
大浜北町市有地活用事業は堺市堺区大浜北町にてアゴーラホスピタリティグループを開発者として2023年の開業を目指し、ホテルを中心とした複合施設を建設する再開発計画です。
★所在地/堺市堺区大浜北町3丁1番他
★敷地面積/10,477.66㎡
★建築面積/1,750.00㎡
★延べ面積/12,000.00㎡
★階数・高さ/地上11階・44.00m
★工事着工予定/2021年5月31日
★工事完了予定/2023年5月31日
この大浜北町市有地活用事業は以前2020年夏頃の開業を目指す事業内容が示されてから、数年間動きがない状態がありました。
上記の計画図は優先交渉権者となったアゴーラホスピタリティグループにより2017年に提案されたものです。
2017年提案内容 | 2020年現地掲示 | |
敷地面積 | 10,500㎡ | 10,477.66㎡ |
建築面積 | 8,110㎡ | 1,750.00㎡ |
延床面積 | 34,895㎡ | 12,000.00㎡ |
階数・高さ | 地上12階・49.6m | 地上11階・44.00m |
ホテル総客室数 | 270室 | 321室 |
2017年の提案内容と2020年末に現地に掲示された内容を比較してみました。
ホテルの部屋数こそ増加しているものの、建築面積と延床面積は大幅に減少しています。
本当にこの内容でゴーサインが出されているのであれば、当初実施したプロポーザル内容とはまったく別物となったと言わざるを得ません。
そして現地の様子ですが、5月末の着工予定をもう3ヶ月経過しているにもかかわらず、前回5月初旬に訪れた際と大きく変化した様子はありません。
プレハブが建てられ車両の出入もありますが、重機や資材がバンバン投入されている建設現場を想像していただけに拍子抜けしました。
敷地面積約10,500㎡ともなるとかなり広く感じますが、ここに1,750㎡の建物となるとオープンスペースはどのような形で埋めていくのでしょうか。
左後方に見えているのは南海「堺駅」前に建つ、本計画と同じくアゴーラホスピタリティグループによる「ホテルアゴーラリージョンシー大阪堺」です。
2017年の提案では計画地の北西にある旧堺港の運河歩道と連絡橋にて繋がれ、空間の連続性、一体化が図られる予定でしたが、もはやそれすら叶わないのでしょうか。
この大浜北町種市有地は30年も塩漬けされた状態だったのが、2017年に公募型プロポーザルにより開発者が決まりました。ところがなぜか3年ほどペンディング状態となり、再始動したと思えば規模の大幅縮小と、とことん運を持ち合わせていない土地だなと思います。
まだ規模縮小された完成予想図などを実際に見ていないので推測で語っていますが、旧堺港の将来的な活用も考慮すると、もう一度然るべきタイミングにあらためてプロポーザル形式にて提案募集できないものでしょうか。
駅からも近く、旧堺港や大浜公園という工夫次第で人を呼び込む可能性を秘めた施設が隣接するだけに、このままでは胸のあたりのモヤモヤがずっと残ってしまいそうです。
最近のコメント