建替えに向けてアスベスト撤去工事始まる!三井住友フィナンシャルグループの中核拠点!高麗橋一丁目特定街区 25年3月の様子

2023年10月、大阪市は大阪市中央区高麗橋一丁目にある三井住友銀行中央支店ビルの街区を、大阪都市計画特定街区としてた計画書(原案)を公表しました。その後三井住友ファイナンシャルグループと三井住友銀行は2030年度を予定し、地上31階建てのビルへ建て替えると発表しています。
計画地

計画地の西に大阪市内を南北に貫く堺筋が走っています。そしてのその下に大阪メトロ堺筋線が走り、「北浜駅」から本計画までは改札抜けてからですと数分といったところです。
高麗橋一丁目特定街区

特定街区の決定にあたり「歴史的建築物の保存・活用及び業務・交流機能の集積を図るとともに、良好な環境と健全な形態を有する建築物の建築及び有効な空地を確保する」とあります。
西半分の古いビル(本館)は1936年に三井銀行の大阪支店として建設されました。大阪市の指定有形文化財に指定され、今でも三井住友銀行大阪中央支店としてバリバリの現役支店ビルです。こちらはそのまま保存され、敷地の東半分(新館)に高層ビルが建設されることになります。
計画概要

★建築主/株式会社三井住友銀行
★設計者/株式会社日建設計一級建築士事務所
★所在地/大阪市中央区高麗橋一丁目 8 番 13 号
★敷地面積/2,730.51m²
★延べ面積/32,608.11m²
★階数・高さ/地上30階 塔屋1階 地下2階・高さ143.65m
★工事着手予定/2026年1月15日
★工事完了予定/2030年5月31日
※ガラスが反射して見づらくなっていますが、ご容赦ください。
現地の様子(2025年3月)



建替えられる新館が閉鎖され、仮囲いが始まっています。

現在はアスベスト撤去工事の真っ最中ですが、その後建物の解体に工事着手するものと思われます。


上記が解体される新館と残される本館の結合部です。


本館では内部空間を活かした各種イベントの開催、ビジネス マッチングやセミナーの実施、スタートアップ支援機能の整備等、にぎわい施設として地域に 開かれた交流拠点として活用することが検討されています。


最後は計画地の西を走る堺筋からの眺めのイメージと現状の比較です。見えているのは建て替えられることなく、そのまま残される本館です。堺筋から見るとこの近代建築の後方に銀行らしい硬派な外観を備えた新館がそびえ立つことになります。
大阪では珍しい?低層部の方が高層部より幅のないビルですね。大阪というか日本全体でも珍しいかもしれません。海外ではまぁまぁ見ますが。