アクセス向上で中之島西部エリアが飛躍!なにわ筋線中之島駅建設 22年1月の様子
うめきた(大阪)地下駅からJR難波駅及び南海新今宮駅を、大阪市内を南北に貫くなにわ筋の地下を経由して結ぶ「なにわ筋線」は2030年度末の開業を目指しています。そのなにわ筋線の中間駅として設置される中之島駅の工事が本格的に着手されました。
計画概要
なにわ筋線は西日本最大の鉄道ターミナルである梅田ターミナル、大阪市内の主要鉄道ターミナルである難波ターミナル及び天王寺ターミナル、国土軸の結節点となる新大阪駅及び関西国際空港とを直結する機能を有し、大阪都心及び京阪神圏の各拠点都市と関西国際空港とのアクセス性の強化等、広域鉄道ネットワークの拡充に資する路線です。
中之島駅は起点となるうめきた(大阪)地下駅から一駅目となり、新大阪や梅田方面から中之島西部エリアのアクセスが飛躍的に向上します。なにわ筋線には中之島駅のほかに、西本町駅、南海の新難波駅を中間駅として設けます。
中之島という南北を川に挟まれている地区のため、かなり地中深くなります。上下分離式の2面2線ホームとなり、浅い方が上り線(大阪駅方面)、深い方が下り線(JR難波駅方面)となります。
現地の様子(2022年1月)
周辺状況
中之島駅はその名の通り、北を堂島川、南を土佐堀川が流れる島の中に造られます。なにわ筋を境に東が中之島4丁目、西が中之島5丁目となります。この2月に開業する大阪中之島美術館や2023年度末開業予定の未来医療国際拠点など開発が進みつつある東側の4丁目と比較すると、西側の5丁目では市有地、民有地ともに構想レベルのものすら開発の声が上がってきません。
また今後IRの区域認定がなされればベイエリアへのアクセスとして、京阪中之島線の延伸についても、より具体化してくるかもしれません。そうなるとこの中之島5丁目からは北は梅田、新大阪、京都。南は難波、天王寺、関西空間、和歌山。西はベイエリア。東は京橋、枚方、京都とあらゆる方向へのアクセスにも恵まれた地となります。
京阪中之島線についてはまだ不確定な要素もありますが、少なくとも2030年度のなにわ筋線の開通、中之島駅の開業については決定事項ですので、誘発されるようにリーガロイヤルホテルの建替えや、その他の敷地でも2020年代中頃までには多くのプロジェクトが生まれてくることを期待しています。それだけ様々な開発を呼び起こすだけの核となりうるなにわ筋線、中之島駅の開業だと思っています。
計画そのものは80年代後半から、それこそ関空の建設地が泉州沖になった頃からあったと思いますが、建設費云々で実現までに40年以上もかかってしまいましたね。建設費に関しては今里筋線が建設出来てるから、府と市の対立とかJRと南海があれやこれやが、ここまで時間がかかった理由なのではと思っています。
コメントありがとうございます。
たしかに紆余曲折あっただけに、大変感慨深いものがありますね。
是非中之島の発展に寄与というか牽引してもらいたいものです。