この春に新たな空間が誕生!中之島歩行者空間整備 中央公会堂前道路整備 23年1月の様子
中之島歩行者空間整備は大阪市北区中之島の中央公会堂東側において、2023年3月末工事完了を目指し、現在一部時間帯の車の侵入を禁止し実施されています。これにより2019年より始まった中之島歩行者空間整備は2023年春、ついに最終形として完結することとなります。
計画地
中之島は大阪市内を流れる北の堂島川と南の土佐堀川に挟まれた東西約3キロの島です。
計画地は2021年に歩行者空間として先行整備された東洋陶磁美術館前付近と中央公会堂の間にある、北側一方通行の車道を中心とした敷地約2,800㎡の範囲となります。
計画概要
歩行者空間化の整備として工期は2023年3月31日までとされています。
上記の整備後の完成図によると①現在北行き一方通行2車線道路の幅員を狭め1車線とする②植栽帯を減らし、歩行者通行空間によりゆとりをもたらす③現在は統一感のない中央公会堂敷地とその東に隣接する歩道および植栽帯を一体的な空間とする。主にこの3点になるかと思われます。当初予定より約半年工期は後ろに伸びています。
以前の様子
今回の整備着手前の様子です。中央公会堂前には街路樹や植栽帯が点在しています。
そして前述の統一感のない中央公会堂敷地とその東に隣接する歩道および植栽帯の様子です。舗装はアスファルトであったり、インターロッキングであったり、また段差もところどころに点在して、中央公会堂の雰囲気を引き下げる存在となっていました。
道路・路側帯の様子(2023年1月)
車道と歩道の間にあった街路樹は以前報道にあったように誤って伐採してしまったため、雑草だけが生い茂る大変殺風景な状態になっています。ただこれらはあらためて植樹するようです。
北行き1車線となる車道の様子です。アスファルト舗装がなされている箇所を見ると、随分と広く確保されていますが、最終的に幅員はもう少し狭くなると思われます。また道路もアスファルト舗装となるのか否か不明です。
舗装の様子(2023年1月)
中央公会堂の足元に舗装ブロックが敷設され、空間が一気に引き締まったように感じます。以前の貧相な更に盛られた豪華な料理というアンバランスなものから、中央公会堂という素晴らしい料理に相応しいお皿になるのではないでしょうか。
中央公会堂からの様子です。正面には施されたオフホワイトの長方形の周辺を、曲線を描くように異なる三色の路面が取り囲んでいる様子が見て取れます。長方形の部分が際立ち、特別な空間のようになっています。
整備済歩行者空間の様子(2023年1月)
整備済みの歩行者空間の誕生により、地域の回遊性向上、また都市の魅力向上など、中之島東部という文化・集客エリアの地位も飛躍的に向上しました。またその空間に隣接し、向かって左に見える東洋陶磁美術館でも2023年秋までにエントランス増築工事として新たな空間が誕生予定です。
こうなるといっそのこと中央公会堂の東側道路を廃止、もしくは時間帯により通行不可として、周辺と調和の取れた舗装も施すことができれば、整備済みの空間と中央公会堂が分断されることなく、より洗練された文化施設の集積する中之島東部というエリアの格を高めることになるのではないでしょうか。いや、前述の完成図を見るとアスファルト舗装らしくない道路として描かれているので、本当にそうなるのでは?期待!期待!
神は細部に宿ると言いますし、こういう所へのお金のかけかた次第で街の格というのは、変わるものと思います。
コメントありがとうございます。
大阪はその点ではまだまだ疎かですね。徐々に変わっていってもらいたいところです。