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大阪と京都伏見が繋がる!淀川航路の新たな可能性!淀川大堰閘門整備! 23年8月の様子

南東からの眺め

2021年8月政府は第2回国際博覧会推進本部において、大阪府・大阪市・関西広域連合等からの要望を受け、2025年に開催される大阪・関西万博に関連するインフラ整備計画が決定されました。その中の「にぎわい・魅力の向上」項目の中に「淀川舟運活性化」として淀川大堰に閘門を設け、2025年開催の大阪・関西万博開催前に整備されることとなり、2022年1月起工式が行われました。




計画地

淀川大堰は都島区と北区の境となる地点、河口から約10km上流に設けられています。

出典:国土交通省近畿地方整備局

堰とは河川の流量を制御する目的で設けられた河川を横断する構造物ですが、新たな閘門が設置される箇所は、大堰と繋がる普段から立ち入りが禁止されている人口の洲のような箇所に設けられます。

計画概要

出典:国土交通省近畿地方整備局

現在淀川上流と大阪市街地を流れる大川は毛馬閘門を経て船の往来が可能となっています。ただし淀川大堰により、上流と下流は船の往来ができなくなっています。

出典:国土交通省近畿地方整備局

整備後は大川に加えて、淀川下流と淀川上流が結ばれますので、複数の就航コースが生まれ、沿川のにぎわい活性化に繋がります。

出典:国土交通省近畿地方整備局

閘室と呼ばれる水路は幅約20m、延長約70mと日本最大の規模を誇り、500t台船であれば1隻、定員100名程度の大型観光船であれば、4隻が同時通過可能です。

出典:国土交通省近畿地方整備局

そもそも閘門とは水位の差のある水面の間を結ぶエレベーターの役割を担うものです。




現地の様子(2023年8月)

南西からの眺め

約5ヶ月ぶりの現地となります。工事車両用の仮設の橋が架けられているのですが、その横の護岸あたり(赤矢印)に閘門が設けられると思われます。

南からの眺め

この日はお盆期間中ということで、計画地への人や車両の出入も少ない状況でした。

南からの眺め
東からの眺め

人や車両の出入がないだけでなく、重機なども連休期間中は搬出しているのでしょうか?おかげで現場の様子がいつもよりよく見えます。閘室となる箇所の外縁を掘り下げ、その後内側の構造物を解体撤去していくようなのですが、まだその工程には至っていないようです。

看板等

こちらでは工期が2024年2月28日までとなっています。工事完了後、動作確認などにより安全に機能することが確かめた上で、2025年の万博開催までに定期船の試験運行などが実施されるのではないかと思っていましたが、現在の進捗を見る限り、水路を整備して閘門を設けるのはこの工期では難しいのではないでしょうか?素人の感想に過ぎませんが、もしかしたら工事完了は2024年夏以降になるかもしれません。

万博開催に伴う航路

出典:国土交通省近畿地方整備局

この淀川大堰の閘門が整備されることにより、現在大阪市内から枚方まで観光船を運行している京阪ホールディングスは万博会場である夢洲と京都の伏見を繋ぐ定期航路を検討しています。

2025年の夢洲での万博開催を機に、河川舟運を復活させる機運が高まってきました。その中の多くは万博開催期間だけでなく、開催後も恒常的に航路とする事を前提としているようです。日常的にオープンデッキの観光船も運行していただければ、新たな観光資源として水都大阪の魅力をさらに高めてくれるのではないでしょうか。

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2件のフィードバック

  1. さんたん より:

    最近になってこうして舟運の話を見る度に、西横堀川と長堀川を埋め立てたのは短絡的な視点であったように思います。長堀川はクリスタ長堀を作る時に、復活させようみたいな案もあったらしいですが。

    • osakanearfuture より:

      コメントありがとうございます。
      時代とともに価値観などは変化しますので、なかなか深謀遠慮できる為政者もいないでしょうね。

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