再開発はいつ?元京橋イオン跡 及び周辺地区 21年12月の様子
大阪市都島区片町にあったイオン京橋店は2019年に閉店し、その後立体駐車場棟も含めて建物解体工事に着手され、2021年9月には建物は跡形もなく消え、現在は更地となっています。その跡地についてはオフィス併設の商業施設となるのではないかと噂されていますが、未だ公式の発表はありません。ただいずれにしても何らかの再開発がされることは間違いありません。
計画地はJR京橋駅の西側に位置し、南側には東西線が走っています。京橋駅はJR環状線及び学研都市線・東西線、京阪線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線が乗り入れる、一日の乗降客数50万人を超える市内有数のターミナル機能を備えた駅です。
上から見た現地の様子(2021年12月)
計画地の敷地面積は約1.5haにも達します。大阪市内の主要駅の隣地にこれほどの面積の開発余地のある土地は、今後も望めないことでしょう。それだけに期待値は相当高くなっています。
仮設迂回路(2021年12月)
現在イオン跡地を東西に分けるように、中央部にはJRの京橋駅へのアクセス路が設けられています。
迂回路西側現地の様子(2021年12月)
解体を終えて人や車両などの出入りもなく、ただ開発を待っているだけといったところでしょうか。
迂回路東側現地の様子(2021年12月)
迂回路より東側も状態としては西側と同様です。
京橋駅公共空間再編の方向性及び利活用方策に関する検討調査業務地域(2021年12月)
2021年12月現在JR京橋駅の西側には広大な更地となった敷地がもうひとつ広がっています。こちらは大阪市により「京橋駅周辺における公共空間再編の方向性及び利活用方策に関する検討調査業務」(※以下検討業務)として公募型プロポーザルを実施し、パシフィックコンサルタンツが選定されました。
①都市再生緊急整備地域大阪城公園周辺地域の国際競争力強化に向けた現状分析
②京橋駅周辺におけるまちづくりのコンセプトの検討
③京橋駅周辺におけるまちづくりのコンセプトの実現に向けた公共施設のあり方及び土地利用の検討
④京橋駅周辺におけるめざすべき将来像の検討
今回の大阪市からの業務は上記4点を踏まえ、2021年度内に京橋エリアの現状把握と将来の導入すべき都市機能、あるべき姿の検討という、ふわっとした京橋の目指すべき方向性を示すものにすぎませんが、これにより官民が手を取り合って同じ方向へ向かって歩みだせる地図を手に入れることとなります。
形状が直角三角形のような京橋イオン跡地の西側(東西線の線路除く)だけで、敷地面積面積は約1.0haほどもあります。2ヶ月程前にコインパーキングが閉鎖され、その後更地となりましたが、JR西日本京橋車掌区は稼働中です。
今回の検討対象区域にイオン京橋店跡を含んでいないというのは、イオン京橋店跡はもうすでに次のステージにあるということでしょうか。イオンの跡地利用の内容とともに京橋の街としてのランクをワンランクもツーランクも押し上げてくれるような再開発の方向性を、工期である来年春には示していただけると期待しています。
またそのタイミングの前後には、京橋イオン跡地についても事業者より再開発内容が公表されるのではと予想してます。
ひとつ言えるのは、コロナ禍の中で中途半端な開発だけはしてほしくない、それなら数年後のしかるべき時に素晴らしい計画が実現してくれた方が良いという感じでしょうか。