「難波エリアの都市格を”エンタメ”と”ステイ”の力で高めるまちづくりビジョン」発表!南海「新難波駅」予定地 22年4月の様子
大阪商工会議所 都市活性化委員会と南海電気鉄道は「難波エリアの都市格を公民協働で高めるまちづくり懇談会」を設置し、2025年大阪・関西万博の開催、2029年のIR開業、2031年のなにわ筋線の開業を見据えての難波の未来を描く「難波エリアの都市格を”エンタメ”と”ステイ”の力で高めるまちづくりビジョン」を取りまとめました。
その中で2031年開業予定されているなにわ筋線「新難波駅」周辺の未来イメージが多数掲載されていたので、現在の様子とともにご紹介します。
計画地
「新難波駅」は現在の南海「難波駅」から300mほど北西に位置します。周辺には南海以外でもJR、近鉄(阪神)、大阪メトロ御堂筋線・四ツ橋筋線・千日前線の地下構造の各難波駅が点在しています。
駅構造
難波という一大ターミナルなので、このあたりは大阪メトロ、近鉄、阪神の路線が地下を走っています。それらを避けるように新線、新駅は地下6階、約50mもの深度に建設されることになります。
現地の様子(2022年4月の様子)
計画地の地上部には阪神高速1号環状線が走っています。そしてその高架下には大阪シティバスの乗り場となっています。
計画地の付近から高島屋方面の眺めです。新駅の位置はまさに難波の中心。どちらへもアクセス至便の立地となります。
阪神高速環状線の東には低層のビルや飲食店が軒を並べるなんば楽座という飲み屋街があります。昭和の香りが未だに残るその気取りのない空間は、人を惹きつけてやまない魅力があります。
将来的イメージ図
難波エリアを北から俯瞰したイメージです。既存のビルに加えて、「新難波駅」の周辺には新たなビルが描かれています。先日30階の高層ビル計画が明らかとなった道頓堀エリアでも高層ビルが数棟建っていますが、これは偶然なのか事前にそのような情報があってのイメージなのか気になります。
今回の発表された内容は大阪商工会議所と南海電気鉄道による懇談会から、あくまで私見として提案されたものにすぎません。描かれた上記のイメージも、関係機関や地権者の方々の合意を得たものでなく、こんなんできたらええなあ、こんなんなれへんかなあ程度のものではあります。
しかしながら「新難波駅」の開業を難波の拠点形成を高める絶好の機会と捉えて、関係者は相当の色気を持っているに違いないことが明白となっただけでも、私個人的には大変嬉しいことです。
「難波エリアの都市格を”エンタメ”と”ステイ”の力で高めるまちづくりビジョン」の中ではざっくりとした工程も示されています。ハード的には新駅開業前後に動くことを想定しているようなので、完成ともなると大変先の話しとなります。
もちろんイメージ通りの内容やことの進捗も思い取り円滑に進むわけはありませんので、10年や15年先のこととなる可能性もあります。それでも難波の復興を願う一人としては、「新難波駅」の開業という起爆剤に期待せざるを得ません。
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