実施協定の締結が待たれる万博公園駅前の再開発!1万8000人収容のアリーナも!万博記念公園駅前周辺地区活性化事業 2024年6月の様子
2021年5月、大阪府は「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」について公募型プロポーザル方式により提案募集を行い、三菱商事都市開発株式会社、Anschutz Enter tainment Group,Inc.、関電不動産株式会社による共同企業体を選定いたしました。
計画地
計画地は大阪モノレール「万博記念公園駅」前の駐車場をはじめとし、2020年2月に閉館したホテル阪急エキスポパーク跡、千里住宅展示場跡などが本計画の対象区域となっています。
事業内容
最大1.8万人収容可能な西日本最大級のアリーナを中心に4棟のオフィスや2棟のホテル、商業施設、共同住宅などを整備する計画です。工期は2029年開業のⅠ期を皮切りに順次開業し、最終的には2037年までにⅤ期を終え全体開業となります。
現在大阪府と事業者の間では基本協定書が締結されており、実施協定書が結ばれるまでが有効期間とされています。実施協定の締結に至らなかった場合は2024 年7月31日をもって本協定の効力は失われることになっていますので、残り1ヶ月以内に実施協定書が締結され、早く安堵したいものです。
完成イメージ
やはり気になるのは大阪城ホールを上回る最大1.8万人収容可能(固定観客席:13,400席)な地上3階・地下2階建て、延べ面積69,550㎡を誇るアリーナでしょう。
年間イベントは165回、年間来館者数は約180万人を想定しています。
現地の様子
アリーナが建設予定の駅前駐車場の様子です。最寄駅となる大阪モノレール「万博記念公園駅」の改札口を抜けると目の前がアリーナという立地は便利な反面、イベント時に押し寄せる人々をどのように待避させるのか不安な面もあります。
駐車場区画内だけでも3.5ha近くあるのではないでしょうか。とにかく広い!
こちらは第Ⅲ期として共同住宅が予定されている千里住宅展示場跡の様子です。こちらも2haを超えています。
一際目立つ建物は2020年2月に営業を終えたもとホテル阪急エキスポパークです。このあたりにはオフィス棟が3棟計画されています。
近隣の施設の様子(2024年6月)
EXPO CITYは三井不動産が開発事業者となり、約300の店舗に映画館や水族館、高さ日本一の観覧車なども併設する2015年に開業した日本最大級の複合施設です。土日は周辺道路は常に渋滞しており、唯一の交通機関となるモノレールも大変混雑しています。
1970年の大阪万博の会場となった万博記念公園も土日は多くの人が訪れます。イベントが開催されることも多く、今年のサマー・ソニックの会場にもなっています。
最寄駅となると「万博記念公園駅」の一日の乗降客数はコロナ前は2万人を超えていました。周辺にはガンバ大阪のホームスタジアムであるパナソニックスタジアム吹田もあり、イベント事が重なった際には周辺道路やモノレールは大変なことになりそうですね。
今後は前述の実施協定書の締結、事業計画の策定、環境営業評価など多くのタスクが控えています。その中でアクセスの問題などもより悪目立ちしてしまう可能性もありますが、これだけの規模の開発はある意味夢洲のIRに匹敵するのではと、個人的には期待しています。大阪市内の再開発とは少しテイストが異なる再開発として、北大阪の地位向上のためにもにもまずは早期の実施協定書の締結という吉報を待ちたいと思います。
最初に大型アリーナ建設の話が出た時は大いに盛り上がったように思いますが、その後は何だか音沙汰無しに近いような感じで不安です。アクセスに関しては、今里筋線を井高野から岸辺経由でここまで延伸してくれば、今里筋線の利用者も増えて良さそうに思いますね。せめて大阪モノレールの編成両数を増やすぐらいは必要でしょう。
コメントありがとうございます。
たしかにモノレールだけではアクセスは不安ですね。ただ年数回のイベント毎でとなると大阪メトロにしても二の足を踏むでしょうね。
今後環境アセスですから、アクセスについてどのような予測となるのか注目してます。