駅前に建つツインタワー!枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業第3工区 23年8月の様子
枚方市駅周辺第一種市街地再開発事業の第3工区は、京阪グループが区分所有した駅東側において、駅と一体となる商業、オフィス、ホテル、住宅、行政等の機能を備えた複合施設を整備します。
計画地
枚方市は大阪と京都の中間に位置し、人口は39万人を誇る中核市です。この数は大阪府内では大阪市、堺市、東大阪市、豊中市に次ぐ規模となります。また京阪の「枚方市駅」は一日の乗降客数が96,604人(2019年)と、京阪電鉄の駅では「京橋駅」「淀屋橋駅」に次ぐ第3位ですが、他社との乗換えのない関西圏の郊外駅としては、立派な数字かと思います。
枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業の第3工区はその「枚方市駅」の東に位置し、京都方面への本線と交野方面への交野線に挟まれたデルタ地帯の全域となります。
計画概要
★所在地/枚方市岡東町2番6の一部外
★敷地面積/22,266.90㎡
★延床面積/約95,300㎡
★「高層棟」階数・高さ/地上26階・126.65m
★「住宅棟」階数・高さ/地上29階・約109m
★主用途/店舗、事務所、ホテル、住宅、駐車場
★工事完了予定/2024年3月末日
各種資料によって若干数字が異なっています。オフィスやホテル、店舗が入居する「高層棟」と住宅からなる「住宅棟」という2棟の高層ビルが建設され、さらにおそらくオフィス棟となる10階建の「低層棟」も建てられるとあります。これは独立した3棟というよりは共通の基壇部(低層棟)があり、そこから各々が生えているようです。
完成イメージ図
一番目立つガラスカーテンウォールのビルがオフィス&ホテル棟となり、足元には駐車場棟と低層棟が描かれています。
そしてそのオフィス&ホテル棟と、いかにもタワーマンションという外観の対照的な2棟が並び建つことになります。
枚方のランドマークとなることを十分に理解した上で、あらゆる角度からの視点を意識されています。
カンデオホテルズ
高層棟の目玉となるのが19〜26階に入居するカンデオホテルズです。客室数139室に加え、宴会場、レストランを併設。デザイン性にも拘り、地元とともに光り輝くランドマークとなるホテルを目指します。
そして一番話題となりそうなのが高さ約120mの最上階に設けられる露天風呂付きの天空のスカイスパでしょう。カンデオホテルズは大阪市内でも同様の温浴施設をホテル最上階に設けます。都会のど真ん中と郊外それぞれに見える景色が異なりますが、ともに絶景を見ながら心身ともにリフレッシュできそうです。
現地の様子(2023年8月)
約9ヶ月ぶりに枚方にやってまいりましたが、京阪「枚方市駅」のホームに降り立った瞬間から、高揚感が爆上がりしました。
足元から見上げてみました。大阪の郊外駅にこれだけの規模のオフィス&ホテル棟とタワーマンションが隣接する形で同時に建設されるのは初めてではないでしょうか。
京阪「枚方市駅」東口改札と繋がる両棟の基壇部には商業施設が設けられ、そのまま天野川までアプローチが可能となり、回遊性が格段に飛躍します。
その天野川からの眺めです。このようなちょっとした川遊びできる川があるのはいいですね。そしていつも都心部のビルに見慣れているので、素朴な川とこの2棟の高層ビルの組み合わせが大変新鮮に映ります。
ツインタワーと颯爽と駆け抜けていく京阪電車の様子です。現在天満橋にある京阪電気鉄道の本社についても、こちらのビルに移転する予定となっています。
駅の北側はまだ宿場町の名残が所々にみられます。
最後は「枚方市駅」に戻ってきて、南口のロータリー付近からの様子です。右手に見えている個性的な建物は枚方T-SITEという枚方を代表する商業施設です。今回の第3工区には約23,500㎡もの商業床が設けられることで、より拠点性も高まります。沿線に大学も多く、また駅の南側でも再整備の動きがありますので、今後ますます若い世代も集う活気のある街に変貌していくのでないでしょうか。
確かに枚方市駅周辺は栄えている。
特急が止まるようになって京阪バスも常に満席気味で経営的には成功しているのだろう。しかし減便効果か各方面から殺到してくる利用者に対して駅のキャパシティが小さく感じられ、とくにラッシュ時のホームは人混みで狭くて身障者にはきついイメージだ。開発途上の今でさえこの有様だから、これがますます酷くなるのかと思うと利用者としては頭が痛い。
コメントありがとうございます。
日々普段使いされてる方からするとネガティブな側面もあるのですね・・・。
ホーム柵も未整備ですし、安全快適面にも注力してほしいですね。
オフィス&ホテル棟とタワマン棟は1棟扱いではないようだけど、タワマン棟の建築計画のお知らせはないのかなぁと、現地をウロウロしていたのは2022年の4月中旬。あの時は仮囲いの上に腕を伸ばして中を撮影してましたが、早1年半ほど建って完成間近なぐらいになりましたね。
現場によっては全然撮影ポイントがないので、なんとか撮影したろって隙間からスマホねじ込んだりしています。