淀屋橋駅西地区市街地再開発事業に伴う大川町公園整備 22年9月の様子
淀屋橋駅西地区市街地再開発組合は地権者、参加組合員として大和ハウス工業、住友商事、関電不動産が参画し、大阪市中央区北浜にオフィス、店舗、駐車場からなる地上28階・高さ約135mの高層ビルを建設します。そしてその事業ではオフィスビルが建設される敷地の北側にある土佐堀川沿いの大川町公園ついても、再整備が予定されています。
計画概要
★所在地/大阪市中央区北浜四丁目104番
★敷地面積/7,206.23㎡
★延べ面積/132,331.56㎡
★主要用途/事務所、飲食店、物販店舗、サービス店舗他
★階数・高さ/地上29階・134.99m
★工事着手予定/2022年11月1日
★工事完了予定/2025年12月
本計画のメインの開発は上記のオフィスビルです。
今回ご紹介するのは、そのオフィスビルの北側にある東西約250mの公園です。
計画地
計画地の東に大阪市内を南北に貫く御堂筋。そして計画地には本計画の中核をなすオフィスビル建設地と、今回ご紹介する大川町公園の間を土佐堀通りが東西に走っています。「淀屋橋駅」は大阪メトロ御堂筋線「梅田駅」から一駅。京阪電車の始発駅となるので、ゆっくり座って京都方面まで一本で行けます。
完成イメージ図(オフィス棟)
オフィス棟についてのイメージはすでに何枚も描かれていますが、川沿いの空間についてはどのパースを見てもよくわかりません。
現地の様子(2022年2月)
大川町公園の東端にあたる大阪メトロ御堂筋及び京阪「淀屋橋駅」から地上に出たあたりでは、すでに植栽などが撤去されています。
幅員2mほどの歩道を西に歩いてみました。それほど人通りがあるわけではありませんが、やや狭くは感じます。そして土佐堀川とこちら側を分断するだけの存在となっている植栽帯がただただ続いています。
植栽帯の先は堤防が一段高くなっているので、視界に川を捉えることはほぼありません。川沿いを歩いているという意識はあまりかんじません。
整備後のイメージがわかりませんが、街路樹だけを残し、メンテナンスが行き届かないのであれば植栽はできる限り減らし、歩行できる空間を増やすほうが賢明に思います。またもう少し目線が高くなるようにして川の存在を感じるようにできないものでしょうか。
最後は土佐堀通を超えたあたりからの眺めです。大阪では多くの再開発が現在進行形で進められており、それらの完成イメージパースに描かれた高層ビルを見ると大変高揚してきます。しかしながらその周辺ではこのような未整備の空間が放置されています。
大阪は水の都を自称するわりには、親水空間の整備にあまりにも無頓着でした。今後は現状を改め、大阪市内を流れる大川や土佐堀川、堂島川、安治川などの川沿い遊歩道を人が集い寛ぐ、そして歩くことが楽しいと思える歩行者空間へと押し上げることが、大阪の都市格の向上にも繋がると思います。おしゃれは足元から!
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