いつ終わる？またまた工期が伸びた？中之島歩行者空間整備 中央公会堂前道路整備 23年8月の様子

中之島歩行者空間整備は大阪市北区中之島の中央公会堂東側において、現在車の侵入を禁止し、主に夜間に作業が進められています。これにより2019年より始まった中之島歩行者空間整備はついに最終形として完成することとなりますが、当初予定からどんどんと工期が後ろに延びており、正直いつ終わるのかよくわからなくなってきました。

計画地

中之島は大阪市内を流れる北の堂島川と南の土佐堀川に挟まれた東西約3キロの島です。

計画地は2021年に歩行者空間として先行整備された東洋陶磁美術館前付近と中央公会堂の間にある、北側一方通行の車道を中心とした敷地約2,800㎡の範囲となります。

計画概要

上記の整備後の完成図によると①現在北行き一方通行2車線道路の幅員を狭め1車線とする②植栽帯を減らし、歩行者通行空間によりゆとりをもたらす③現在は統一感のない中央公会堂敷地とその東に隣接する歩道および植栽帯を一体的な空間とする。主にこの3点になるかと思われます。

整備前の舗装はアスファルトであったり、インターロッキングであったり、また段差もところどころに点在して、中央公会堂の雰囲気を引き下げる存在となっていました。

上記の整備後の配置図には2022年秋頃（予定）とされていたのが、まったく終わる気配がなく、2023年1月に訪問した際には工期が2023年3月31日と現地に掲示されていました。そして4月訪問時には2023年8月31日と変更され、とうとう2023年12月28日までとなっていました。

現地の様子（2023年8月）

中央公会堂の南側の様子です。いまだに街路樹などは植えられていません。車道もアスファルト舗装となっていますが、これがそのまま供用されるのかは不明です。

北行き1車線となる車道の様子です。道路線形は以前よりもしっかりと見えてきましたが、車道を中心にした両サイドの整備がなかなか進みません。いまだに路盤が剥き出しになっている箇所もあります。

中央公会堂前、半円の舞台のようになっている一部でもまだアスファルト舗装が残っています。すでに敷き詰められた舗装ブロックが敷設されるはずですが・・・。うーん、とにかく遅い！前回訪問時から4ヶ月も経過していますが、亀のような歩みに感じます。

2024年リニューアルオープンを控えた大阪市立東洋陶磁美術館前の様子です。増築されたエントランス前は現在通行を禁止され、整備着手を待っている状態です。

最後は中央公会堂の様子です。現地の看板による2023年いっぱいの工事期間となると、たかだか3,000㎡に過ぎない表面を削って整備することに、1年半も要することになります。中之島東部の顔ともいえる中央公会堂の足元が、これだけの期間ごちゃごちゃしているというのは残念でなりません。

何度も工程が後ろに延びるのは、そもそもの工程に無理があったのか、資材の調達が当初予定通りにいかなかったのか、そのあたりはわかりませんが、遅々として進まない整備に苛立ちすら感じてしまいます。

歩行者空間の誕生により、地域の回遊性向上、また都市の魅力向上など、中之島東部という文化・集客エリアの地位も飛躍的に向上しました。本件と本件に隣接し、2024年のリニューアルオープンを控えた東洋陶磁美術館により、さらに洗練された空間が大きく進化を遂げることとなります。そのためにはこれ以上工程が延びることなく、年内には開放感にあふれて洗練された空間が誕生することを願っています。