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淀川河川敷十三エリア魅力向上整備計画船着場新設 22年2月の様子

北からの眺め

国土交通省近畿地方整備局は淀川区のブランド向上、にぎわいづくりや交流促進、河川敷の機能向上につながるような都市空間を淀川河川敷十三エリアに創造することを目的とし、現在新たな船着場の整備を行っています。



計画概要

船着場だけでなくイベント開催も見越した多目的空間となる芝生広場の整備、水上アクティビティを体験できる親水空間の設置が計画されています。

またスロープなどを堤防のり面に整備し、各施設へはストレスのないアプローチが可能となります。



計画地

計画地は阪急「十三駅」から徒歩10分ほど南に位置しています。駅からの中間点にはもと淀川区役所跡の大規模再開発も計画されています。

現地の様子(2022年2月)

北からの眺め
北からの眺め

多目的空間となる芝生広場の先にある計画地では杭打ちが行われているようです。

北東からの眺め
北東からの眺め

計画地周辺川面にはシルトフェンスも浮かんでいます。船着場そのものはまだ形として出来上がっていないように思われます。

西からの眺め

現地の看板によると工期は2022年3月10日となっています。これは船着場そのものの工事ではなく、地盤改良工事の工期という意味でしょうか?



今後について

北東からの眺め

現在大阪市や大阪府、国土交通省などは舟運について、それらを活かすハード的な整備を大変積極的に実施しています。その中でも2025年の大阪・関西万博に合わせて淀川大堰に閘門を設ける工事にも着手しています。完成すれば万博会場である夢洲や淀川下流地域から、枚方や京都方面の上流地域までが航路で繋がることとなります。十三の新たな船着場はその中間点となりますので、活用されることとなるのではないでしょうか。

出典:大阪市

本計画の船着場やのり面のスロープなどは2021年度内の工期となっていますが、現地を見る限り残り1ヶ月では終わるとは思えません。正確な工期についてはいまいち良くわかりませんが、現時点で目ぼしい航路があるわけでないので、少なくとも万博に間に合えばいいと個人的には思っています。

出典:大阪商工会議所

上記は2015年に大阪商工会議所が「淀川の活性化と賑わい創出に向けた提言」の中で提示した十三付近のイメージです。本計画とは船着場の位置も異なりますが、光と水による演出を一部公園化された十三大橋や遊覧船から多くの方々が楽しむ空間が描かれています。このイメージに近い、エンターテイメントに溢れた空間を創出できれば、十三のイメージそのものが一変し、拠点性も高まることでしょう。

北からの眺め

最後は淀川河川敷からの計画地及び、淀川、その先に見える梅田のビル群の眺めです。こちらから見る梅田方面の眺めは、何物にも変えがたい魅力があり、多くの方々に見てもらいたい大阪を代表する風景のひとつです。

ここに立つと、このまま誰もがよそ行きではなくサンダル履きでフラッと散策できる敷居の低い河川敷であり続けて欲しいという思いが湧いてきます。しかしどうせ開発するなら先のの大阪商工会議所の示したイメージのような、多くの人々が集う、新しい魅力に溢れた空間も見てみたいという思いもあり、相反するふたつの思いの中で個人的には揺れ動いています。



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